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名作で開く新境地 鈴木亜美、ミュージカルに挑戦

2009年8月1日

 歌手・女優の鈴木亜美が東宝ミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」のヒロインを演じる。88年からロンドンでロングランされている名作の日本版。鈴木は「長く愛されてきた作品で自分の新しい一面を見せたい」と語る。

    ◇

 ビートルズを生んだ英国の港町リバプールを舞台に、生き別れた双子と知らぬまま親友として成長したミッキーとエディの兄弟と、2人の幼なじみのリンダ(鈴木)が繰り広げる運命的なドラマだ。

 脚本・音楽・歌詞を手がけた作者ウィリー・ラッセルから絶大な信頼を寄せられるグレン・ウォルフォードが演出する。「まずリンダの気持ちから始まり、リバプールの女の子たちの雰囲気や英国の階級社会について話し合った。日本人よりもたくましい若者像など、具体的なイメージが浮かんでからけいこに入れて良かったです」

 貧しい家庭に育ったミッキーは武田真治と藤岡正明、裕福な家の御曹司エディは岡田浩暉と田代万里生のダブルキャスト。4人を相手にするだけに、リンダ役の負担は重い。「相手の投げるボールに素直に反応して演じたい。2カ月64公演、毎回違う感情が生まれるのが楽しみ」

 昨秋の「ココロノカケラ」でミュージカルに初出演したが、自分の持ち歌も歌ったこの作品とは違い、リンダ役に徹して演じ、歌うのが難しく、また刺激的だという。

 「実はお芝居にはずっと抵抗があった。音楽活動がやっと落ち着き、自分のやりたいことに専念できるようになったので、新しい表現方法に挑戦してみたくなりました」

 10代で一躍人気者になったが、契約上のトラブルから活動休止を強いられた時期も。その間のファンや家族の応援が自分の自信につながったと実感している。「勝手にふくらんだアイドルのイメージではなく、私という個人を支えてくれる人がいる。そんな大切な人たちに『彼女、大人になったね』と思ってもらえる舞台にしたいですね」

 8月7日〜9月27日、東京・日比谷のシアタークリエ。1万1千円、8500円。電話03・3201・7777(東宝)。(藤谷浩二)

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