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「パッチギ!」が舞台に 12月4日から新国立劇場

2009年11月28日

写真山本裕典

■山本裕典主演、井筒監督も総合演出

 2005年に公開されて人気を呼んだ映画「パッチギ!」が初めて舞台化される。日本人高校生・康介役で主演するのは、映画やドラマで脚光を浴びる若手俳優の山本裕典。「高校生のころ映画館で見て、DVDでも繰り返し見た大好きな映画。ライブで演じることができてうれしい」と話す。

 舞台は1968年の京都。ノンポリ高校生の康介は朝鮮高校に通うキョンジャ(三倉佳奈)にひと目ぼれするが、その兄アンソン(石黒英雄)は日本の高校生と対立している。歴史や差別と向き合う日本人と在日朝鮮人の若者たちを正面から描いたドラマだ。

 「最初はアンソン役と思っていたら、僕は康介役だった。音楽で伝えることも多い作品なので、ギターを一から練習しています」と山本。故・加藤和彦が歌った名曲「イムジン河」を劇中で披露する場面もある。「康介は天然でこっけいだけど純粋。アンソンとは正反対の意味でかっこいい男だと思う」

 ドラマ「花ざかりの君たちへ」で共演した小栗旬や生田斗真のパワフルで存在感ある演技を見て、「舞台をやっている俳優はすごい」と実感した。7月には若手劇作家・田村孝裕の新作「躾(しつけ)」に主演。母から暴力を受けて育った息子を繊細な演技で好演した。「お客さんがわざわざ劇場に来てくれて、けっこう高いお金を払って見てくれる。客席の集中力に助けられて演じたという感じです」と話す。

 映画を監督した井筒和幸が総合演出を務め、劇団扉座の茅野イサムが演出する。「人気者になりたいと芸能界に入ったが、もっと演技がうまくなりたい、作品を良くしたいと欲が出るようになった。共演者も思いは同じ。みんな必死に自分を奮い立たせて役と向き合い、舞台で誰よりも輝きたいと思っているはず」

 12月4〜23日、東京・初台の新国立劇場中劇場。電話0570・00・3337(サンライズプロモーション東京)。(藤谷浩二)

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