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元宝塚・遠野あすか、退団後初舞台 皇女和宮役

2010年1月25日

写真拡大遠野あすか

 NHK大河ドラマでも評判になった「天璋院篤姫」(原作・宮尾登美子)が来月、東京・明治座で舞台化される。元宝塚・娘役トップの遠野あすかが皇女和宮役で、昨年の退団後、初舞台を踏む。

 徳川十三代将軍・家定の正室となった篤姫(内山理名)は、家定が急逝したため、大奥を統べる立場となり、ペリー来航に始まる激動の時代を果敢に生き抜く。十四代将軍・家茂に皇室から嫁いだ和宮は武家のしきたりを嫌い、京の御所風の作法に固執して心を閉ざし、姑の篤姫と確執を深めてゆく。

 遠野は「宝塚時代には和もののお姫さまを演じたことがないので、新たな挑戦」と語る。「和宮は、将軍は鬼だと思って京から出てくるが、意外とりりしい好青年なので、次第に心を通わせてゆく。女性として共鳴できる心理をしっかり出せたら」

 徳川家の崩壊に向かう陰謀渦巻く江戸城で、篤姫と和宮は対照的なあり方をみせる。「篤姫は問題に直面した時、尊敬できる対処を英断する女性のヒーロー。和宮は篤姫のように決断できず、素直というか女性らしいリアルな心の動きをみせる。位が高いのに身近な感じのする女性で、普通の人が共感できるタイプです」

 和宮は、有吉佐和子も小説に描いたが、その人物像とかなり異なる。

 「台本をみると、はんなりしたお姫様なのにバンバンものを言うタイプで、篤姫に対してもはっきりと物申す。篤姫とは意外に共通点も多く、最後に和解するんです」

 歌唱力にも定評があり、宝塚時代には美声を聞かせた。「歌と芝居を分けて考えてはいないので、せりふ劇でも段差は感じない。今後はミュージカルにも出てみたい」

 2月4〜24日。脚本・長谷川康夫、演出・西川信廣。西岡徳馬、小林綾子、国広富之らが共演。1万2千円、5千円。電話03・3660・3900(明治座チケットセンター)。(小山内伸)

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