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結城座、仏演出家とタッグ 「宦官提督の末裔」

2010年3月14日

 15世紀、航海に活路を見いだした中国の宦官(かんがん)の人生と、現代の会社員の生活が交錯する舞台「宦官提督の末裔(まつえい)」が18日から、東京・三軒茶屋のシアタートラムで上演される。江戸糸あやつり人形・結城座の創立375周年記念の公演。シンガポールの劇作家郭宝崑(クオ・パオクン)の原作に、結城座とフランス現代演劇界の先鋭演出家フレデリック・フィスバックが切り込む。

 日夜、パソコンに向かう会社員の男性が自己内対話のうちに、明時代に実在した宦官・鄭和(ていわ)と空想の中で交信する。権力組織内部にいた鄭和は航海に出ることで、自由を獲得したという。去勢され、束縛された存在が自由を求めようとする話だ。

 16場面の構成で、夢幻と日常が混交する。主に、人形が鄭和の夢幻世界を表現し、俳優が日常世界を受け持つ。

 フィスバックは「日本の伝統的人形劇は、目の舞台、耳の舞台、幽霊の舞台など、一つところに複数の舞台を存在させる。だから、生身の俳優の表現を加えても成立すると思う」と話す。フィスバックが結城座と組むのは2回目。

 22日まで。6000円、4000円。電話042・322・9750(結城座)。(米原範彦)

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