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筋通った将門「滝沢歌舞伎」で 4月から日生劇場

2010年3月25日

 俳優・歌手の滝沢秀明が主演する舞台が「歌舞伎」と呼ばれることになった。4月4日に東京・日比谷の日生劇場で開幕する「滝沢歌舞伎」がそれだ。演出も初めて手がける滝沢は「20代の若さで一つの舞台をつくるチャンスに恵まれた」と語る。

    ◇

 作・構成・総合演出はジャニー喜多川。出演者は滝沢をはじめ、ジャニーズ事務所の面々だ。歌舞伎俳優ではない人が演じる商業演劇に「歌舞伎」の文字が入るのは、極めて異例という。

 「歌舞伎は古典的なジャンルだが、エンターテインメントでもある。歌舞伎をうたう以上、最高のものを見せたい」と滝沢は言う。

 ここ数年、歌舞伎の概念は広がりを見せている。現代劇との融合も視点を変えれば現代劇の歌舞伎化といえるが、歌舞伎の乱用が古典劇の格式を損ねる心配もある。

 「もちろん、本格的な歌舞伎の部分には手はつけない。滝沢歌舞伎が歌舞伎自体に傷をつけることはないと思う」

 滝沢は2006年から東京・新橋演舞場での公演「滝沢演舞城」で、4年続けて座長を務めてきた。その積み重ねが今回にも生きる。束ねる後輩も50人を超える。

 1幕目で、女形など歌舞伎の類型的な役柄や、著名な演目の一場面を現代風に変えて合成する。2幕目では、源義経を主人公にしたこれまでの物語から転じて、平将門に焦点を当てる。

 「義経とは逆の、ダークなヒーローを演じてみたかった。将門は何を考えているかわからないようなイメージ。でも、男っぽい一本筋の通るヒーローにしたい」

 演出面では「セットの模型の写真でコンテをつくり、音楽を流してイメージをふくらませている」と話す。将門の影武者伝説などに関心を持ち、調べているという。最近熱心に取り組んでいる自作の映画も、劇中で使う。

 「僕たちの客は歌舞伎から遠い。本格的な歌舞伎の入り口になれたらと思う」

 5月8日まで。出演はほかに屋良朝幸ら。1万2千円。電話03・5565・6000(松竹)。(米原範彦)

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