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3人で演じる「ローマの休日」 アン王女役に朝海ひかる

2010年4月25日

写真拡大朝海ひかる=東京都新宿区、高波淳撮影

 オードリー・ヘプバーンを一躍有名にした名画「ローマの休日」(1953年公開)が舞台化され、27日から東京・天王洲銀河劇場で上演される。映画とはひと味違い、たった3人で演じるユニークな趣向。アン王女を元宝塚の朝海ひかるが演じる。

 アン王女は訪問中のローマで大使館を抜け出して街をさまよい、新聞記者のジョー(吉田栄作)の家に泊めてもらう。翌朝、ジョーはアンの正体を知り、特ダネをものにするため、友人でカメラマンのアービング(小倉久寛)と共に3人でローマ観光に繰り出す。やがてジョーとアンの間に恋情が芽生え……。

 朝海は「映画は小学生の時に見て、ロマンチックさに感動した。みんなが抱いている王女のイメージを崩さずに演じようと思う」と語る。「1幕では王女の気持ちの動きが細かく描かれる。好奇心旺盛で、その気持ちがふくれあがって街に飛び出す。そこが私にとって一つの山場です」

 原作映画の脚本家ダルトン・トランボは、冷戦時代の米国で共産主義者を弾圧した「赤狩り」に巻き込まれた。舞台版では、その実話をジョーの背景に重ねてある。

 「アンはジョーの素性を知らずに素直に好きになってゆくのが切ない。王室にいたら一生知ることのない情報も知り、陰影のあるジョーの人となりを理解できるんです」

 演出のマキノノゾミは「何か工夫を凝らさないと、映画に立ち向かえない。そこで3人で上演という形式にした。幻の舞台版がまずあったという設定です。実はちょっと辛口の話だったということを鮮明にした」と話す。

 朝海は「真実の口などの名所観光の場はそっくりにやることで映画を追体験でき、さらに舞台ならではの味わいも楽しんでもらえる。2幕ではジョーとの別れのシーンがクライマックス。映画よりも感動してもらえると思う」。

 5月9日まで。9千円。電話03・5769・0011(銀河劇場チケットセンター)。5月12〜16日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで。(小山内伸)

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