NHKの福地茂雄会長は4日の定例会見で、75歳以上で市町村民税の非課税者の世帯について、受信料の免除を検討していると述べた。また二酸化炭素の排出削減のため、今秋から教育テレビの金曜〜日曜の放送終了時刻を、35〜60分繰り上げることも発表した。
NHKでは09年度からの中期経営計画づくりが進行中で、受信料の減免案が焦点。複数の案が検討されており、今回の案は「弱者向け」の検討事項。75歳で区切る理由は、(1)国の制度で75歳以上が後期高齢者とされた(2)英国のBBCも、75歳以上の高齢者がいる世帯の「受信許可料」を国が肩代わりしているためだという。
福地会長は会見の前に、自民党の電気通信調査会に出席して計画の1次案を説明。議員の間には、今年始まった後期高齢者医療制度を踏まえ、「(75歳以上にも)応分の負担をしてもらう、国の政策と整合性をとって欲しい」といった意見があった。
教育テレビの終了繰り上げは10月から実施。金曜深夜が35分、土曜深夜が40分、日曜深夜が1時間。放送時間の短縮は今年7月にも1日だけ実施した。
また放送が終わった後も、災害時などにただちに再開できるように電波は流れているが、これも30日から一時停止する。教育テレビのアナログ波を1日平均約2時間17分止めるという。これで使用電力量を1日あたり約3千キロワット時減らし、二酸化炭素の排出量を半年で約300トン減らせる見込み。