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篤姫と一心同体 宮崎あおい「これから何をしたら…」

2008年12月14日

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写真宮崎あおいさん=伊藤圭撮影

 さすがの天才女優も、あの愛くるしい童顔で篤姫の生涯を演じるのは難しいのでは……。そんな心配は放送が進むにつれ、誰も口にしなくなっていた。視聴率絶好調のNHK大河ドラマ「篤姫」が14日、最終回を迎える。ヒロインの12歳から49歳までを演じきった宮崎あおい(23)が、今の心境を語った。

 「誰も予想してませんでしたね、こんなにヒットするなんて。私も、NHKの人も」

 幕末期、薩摩藩から徳川将軍に嫁いだ篤姫の一代記。1月の開始時は20.3%(ビデオリサーチ、関東地区)と平均的な視聴率だったが、5月から25%前後に上がり、11月末には29.2%を記録した。

 「最初は戸惑いました。私が何かすると、すぐ報道されたりして。周囲が見ている私と本当の私が離れていく気がした。でも、それも仕方ないと考えるようになった。今は素直にすごくうれしいです」

 デビュー19年。映画「EUREKA(ユリイカ)」「NANA」などで、少女の多様な形を自在に表現してきた。しかし今回は本人と大きく離れた役柄。「不安はなかったか」と問うと「悩まないタイプなんです」との答え。「私は撮影現場の空気に素直に反応しているだけだから」

 06年のNHK連続テレビ小説「純情きらり」で主人公の生涯を演じた経験が生きた。「12歳の篤姫を演じる時、最後に49歳までいくことを逆算したうえで12歳を作っておかないと、とは考えてました」

 「篤姫」が支持されたのは「現代の女性に共感してもらえたからでは」と話す。「史実の篤姫はこんなではなかったかもしれません。脚本の田渕久美子さんが、今の人が共感する人物に描いてくれたんだと思う。私も、自分にとても近い感じがしました」

 篤姫を愛する2人の男性も番組ファンを増やした。「家定さん(堺雅人)は公の場ではうつけのフリをし、私にだけ見せる顔がある。それは、女性にとってすごく幸せなこと。そのギャップにみんなキューンとするんだろうな」

 もう一人は幼なじみの小松帯刀(瑛太)。「情けない可愛い男の子が、しっかりした男性に成長していく。そして変わらず私のことを気にかけてくれる。それが魅力的」

 演技で悩むタイプではないが、江戸開城を大奥1千人に申し渡す場面の撮影は、前の夜からソワソワしたという。「どう皆に伝えようかって。自分が千人を仕切ってる気になってたんですね。ここまで役に入り込んだのは初めて。今インタビューに答えてても篤姫がしゃべってるのか、私自身なのか分からなくなる」

 朝ドラと大河で一気に国民的女優にまで駆け上がった。「私、これから何をしていったらいいんでしょう」。「篤姫」ですべてを出し尽くしたという。「来年は映画や舞台を見たりしてカラカラになった自分の中を豊かにし、再来年また頑張りたい。あせらずのんびりいけたらいいな」(石飛徳樹)

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