在京民放キー局とNHKが春の新番組を発表した。ヒットの新たな“鉱脈”が見つけにくくなり、各局とも苦戦が続くゴールデン帯(午後7〜10時)で、民放2局が生放送の帯番組を設けたのが今春の特徴。他局やNHKもドラマやドキュメンタリーなど得意分野で新番組を並べ、差別化を図る。(大室一也)
ゴールデン帯に生のニュース、バラエティーを帯で設けるのはそれぞれTBSと日本テレビ。
TBSが「4月編成の目玉」(井上弘社長)と位置づけるのが「総力報道!THE NEWS」(月〜金、午後5時50分〜7時50分)。ニュースの主力を深夜の「NEWS23」から移すことにした。後藤謙次がアンカー、フリー転身を表明した小林麻耶がメーンキャスター、俳優の平岳大が国内外で取材に走る。
日本テレビは、同局で初めて午後7時台に生放送のバラエティー「サプライズ」(月〜金)を置く。くりぃむしちゅー、ウエンツ瑛士、えなりかずき、辛坊治郎、爆笑問題らが日替わりで登場。生電話ゲームなど、ライブ感を生かした番組を目指す。
ゴールデン帯で生放送の帯番組を置く動きに、他局の反応は「様子を見守りたい」(上松道夫テレビ朝日取締役)と静観の構えだ。
■テレ朝は清張作品
テレビ朝日は、午後9時台の横山秀夫原作・内野聖陽主演「臨場」(水)、生誕100年の松本清張原作・藤木直人主演「夜光の階段」(木)といった刑事モノや清張ドラマで勝負。情報ドキュメンタリー「大人のソナタ」(日、同7時)などで土日を強化。
民放各局が制作費を抑えるなか、前年度並みを確保したフジテレビ。午後11時台に桑田佳祐の新音楽番組(月)や「人志松本の○○な話」(仮)(火)といった個性ある番組を並べる。ドラマは阿部寛主演の「白い春」(火、同10時)など明るく前向きな内容をそろえた。
経済番組に強いテレビ東京は、俳優の木村佳乃を迎え、経済ドキュメンタリードラマとスタジオトークで構成する「ルビコンの決断」(木、同10時)が目をひく。脇役やナレーターとして光る遠藤憲一初主演の連続ドラマ「湯けむりスナイパー」(金、深夜0時12分)も見ものだ。
08年度上半期、ゴールデン帯平均視聴率1位(関東地区、ビデオリサーチ調べ)のNHKもラインアップを強化した。家族が集まる土曜の夜に報道情報番組「追跡!AtoZ」(総合、午後8時)を新設。今後3年にわたり、日本の近代化の歩みを振り返る大型企画「プロジェクトJAPAN」もスタートさせる。