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伝説の「ゲバゲバ90分!」 DVDで40年ぶりに復活

2009年4月14日

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 流行語「あっと驚くタメゴロー」を生み出し、視聴者を毎分3回笑わせたといわれる伝説のバラエティー番組「巨泉×前武 ゲバゲバ90分!」が放送開始から40年を経てDVDでよみがえった。存在しないとされてきたテープが偶然見つかり、復元に成功した。

 日本テレビの制作で69年10月〜70年3月と70年10月〜71年3月に計52回放送された。タレントの大橋巨泉と前田武彦が生放送で掛け合いをする中、事前に録画した10〜40秒のギャグを130本ほど流す構成だった。

 当時はテープが高価だったためか、人気番組であったにもかかわらず、業務用テープはごく一部しか残されなかった。このため放送業界では「幻の名作」と呼ばれていた。

■録画テープ発見

 ところが03年に日テレが東京の麹町から汐留に引っ越した際、新たにテープが99本見つかった。スタッフが確認用に家庭用機材で録画していたらしい。劣化し、べとついていたが、業者に頼んで熱処理をほどこし、薬品で洗浄。当時の再生用デッキを探し出し、ようやく昨秋、中身を確認できた。

 テープには約50回分が収められていた。復元できた中から出演者などの許諾がとれたものをDVD2枚に再編集した。

 DVDには往時のギャグが満載だ。オーケストラの指揮者がタクトを振り上げた途端に指揮台ごと奈落に落ちたかと思えば、落語家は高座で語り始めた瞬間に座布団ごと舞台下に落ち込む。

 釣りをしている男の後ろにトラックが通り、大きな魚を落としていく。人が集まってきて魚に感心したり騒いだり。戸惑う釣り人はチャプリンのような振る舞いで笑いを誘う。ギャグの合間にハナ肇が登場し、「あっと驚く……」をうなる。

 出演者も豪華だ。坂上二郎や藤村俊二らのほか、宍戸錠がまじめな顔でコントを演じ、うつみ宮土理の笑顔がはじける。

 日テレの社史によると、番組名の「ゲバゲバ」は「手を抜いて安価に番組をつくるテレビ業界へのゲバルト(実力闘争)」との思いが込められていた。

■1回の台本200ページ

 1回の台本はB4判で約200ページあり、厚さは2.5センチになった。採用されたギャグ1本ごとに謝礼が出る完全歩合制で、約40人の放送作家らが知恵を競った。

 本番の収録は2日間。7分ほどの1カットを1日100ロール撮り、一度でも失敗したらそのギャグは捨てた。総監督の井原高忠は、ブドウ糖の注射を打ち、酸素吸入をしながら指示を出し続けたという。

 DVDは22日に発売予定。19日午後2時からは「ゲバゲバ」の魅力を紹介する番組を関東地区で放送する。(赤田康和)

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