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櫻井翔、朗読劇「人間失格」に挑戦 J―WAVE

2009年4月28日

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 太宰治の生誕百周年にちなみ、タレントの櫻井翔が「人間失格」のラジオ朗読劇に挑戦する。「言葉の持つ力」を探る、J―WAVEとの共同企画の第一弾だ。ゆかりの地の探訪や研究者との対談も挟み、ドキュメンタリー調のドラマとなる。放送は5月4日午後6時から。

 「恥の多い生涯を送って来ました……」。しわがれ声に、荒い息遣い。一言ひと言を絞り出すよう、とつとつと感情を吐露する様子は、ポップで歯切れよい普段の櫻井からは想像できない。太宰へのなり切りぶりに、スタッフは舌を巻いた。

 朗読シーンの収録に先立ち、太宰治が暮らした東京都三鷹市を訪れ、太宰の墓や入水した玉川上水、太宰が気に入っていた中央線陸橋などでリポートを収録。「ピカレスク 太宰治伝」の猪瀬直樹とも対談し、人物像を深めた。

 「太宰は必死に生きようとしていた」。そんな猪瀬の解釈が印象的だったという。「自己破壊的で、自らの弱さをさらけだした」というイメージが変わった。芥川龍之介に強いあこがれを抱き、同じ場所、服装で写真を撮った話を聞き、かつて先輩タレントに強くあこがれた自分にも重ね、「実はもっと身近な作品なのでは」と思った。

 中学生の時、「KinKi Kids」が出演するドラマ「人間・失格」の原作本と間違え、この作品を買ってしまって以来の太宰、と冗談めかしながらも、「今回、その独特のリズムに衝撃を受けた。きれいな不協和音を感じてどんどん入り込み、不思議な気分になった」と話す。

 この朗読劇で始まる企画では、リズム感やメッセージ性といった「言葉の力」を探る。所属する「嵐」でラップやその作詞を担当、ニュース番組ではキャスターをこなす櫻井ならではの企画だ。

 元々、言葉や文章のリズム感にこだわってきた。作文を書き出すと止まらなかった少年時代。句読点を使わない作品を書いてみたり、「あの時、オレは○○だった」という随想録に仕立ててみたり。昨年、アルバムの中の一曲で「音と言葉つむぎ描く芸術」と書いたのも、そんな感性の表れだ。

 企画した松尾健司プロデューサーは「彼の言葉への感覚は面白い。自分なりのメッセージ性を持って伝えるコミュニケーション力にも注目した。古典から現代まで、幅広く『言葉の力』をともに探っていきたい」(柏木友紀)

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