現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 映画・音楽・芸能
  4. テレビ・ラジオ
  5. 記事

「持ち運べる映像」好評 「BeeTV」開局4カ月

2009年9月1日

 携帯電話向けにドラマや音楽などの独自番組を流す「BeeTV」が1日、開局4カ月を迎えた。契約件数は8月25日現在で約70万件。初年度に77万件とした当初計画が早くも実現しそうな勢いだ。映画など他のメディアとの連携も視野に入れ、いっそうの浸透を図っている。

 BeeTVはエイベックスとNTTドコモが提携し、5月1日に開局した。ドコモの携帯電話で視聴できる。月額315円で番組中に広告はない。

 内容は「ドラマ」「ミュージック」「トーク」「ムーログ(動画のブログ)」など8分野。どれも「持ち運べる映像」を意識した、携帯電話向けならではの工夫がこらされている。

 例えば、1日スタートの連続ドラマ「神児遊助の“げんきのでる恋”」。恋に悩むサラリーマンや女子大生が持つ携帯電話に神児遊助(上地雄輔)が入り込み、悩みごとを解決していく物語だ。

 全25話だが、1話は5分と短い。小さな画面で見られることを考え、人物のアップを多用。音を出さないマナーモードでも楽しめるよう、字幕もつく。撮影現場では、携帯電話の画面サイズのモニターで映像を確認している。

 出演者の顔ぶれの豪華さは、テレビに負けない。藤原竜也が20日から「ムーログ」でプライベートを公開。成宮寛貴主演のラブストーリーや、安室奈美恵のライブ映像も見られる。

 契約件数の目標は上方修正され、年内に150万件となった。契約増につなげるため、映画化などを視野に入れたドラマづくりも進む。

 10月20日からのドラマ「I am GHOST」は、一言も発しない殺し屋(ソ・ジソブ)が女子高生(谷村美月)と逃避行する物語。脚本は、米アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した「つみきのいえ」を手がけた平田研也が書き下ろした。映画化やDVD化、写真集の発売を検討している。

 エイベックスによると、契約者の7割が20〜30代。電車の待ち時間をつぶしたり、寝る前に数話まとめて視聴したりと、室内外を問わずに利用されているという。

 「勝手サイト 先駆者が明かすケータイビジネスの新機軸」を書いた携帯電話評論家の石野純也さんは「BeeTVは、携帯電話で映像を見るという生活スタイルを定着させる可能性がある」と指摘する。

 映像を楽しむ場の中心が映画館からテレビへ移ったように、次は携帯電話に移る可能性があるといい、「ドコモ以外の携帯電話はどうするか、月額315円の低料金で事業が維持できるか、が今後の課題だろう」と話している。(高津祐典)

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内