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「命かけてる」 NHK「坂の上の雲」主演・本木雅弘

2009年11月24日

写真:記者会見に臨んだ本木雅弘拡大記者会見に臨んだ本木雅弘

 司馬遼太郎の名作をNHKが力を込めて映像化したドラマ「坂の上の雲」が29日から放送される。世界各地でロケをし、制作に3年、放送にも3年をかける大作だ。主演の本木雅弘は記者会見で「命をかけています」と力強く語った。

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 本木が演じるのは、日露戦争で活躍する海軍軍人の秋山真之(さねゆき)。兄で陸軍軍人の好古(よしふる)(阿部寛)や、幼なじみの正岡子規(香川照之)らに囲まれて成長する。今年の放送分では少年期のきらきらとした輝きをみせ、再来年に放送される日本海海戦では「光と影」も描かれる。

 本木は記者会見で、真之について「天才的な能力を持っているけど、破滅的じゃないのが素晴らしい」と評した。「軍人の道に進む気質として揺るがない何かがあるが、子規の前では自分の迷いを涙しながら語るような人間くささを持っている」

 最初は、あこがれる気持ちで演じた。「コアなファンを裏切ってしまう部分があるかも」という重圧も感じた。撮影が始まって1年たったころに「実在の真之と、司馬さんの世界の真之と、自分が演じる真之が、ようやくうまくブレンドされてきて、良い香りが立つようになってきた」という。

 NHKは03年1月に制作を発表したが、脚本家の自殺などで撮影が延び、実際に始まったのは07年だ。「不器用なので掛け持ちはできない」といい、撮影期間中はほかのドラマや映画への出演を断ってきたという。

 原作以外にも司馬作品を読んで、世界観を知ろうとした。

 「司馬さんは、かくありたい日本人像を、歴史上の魅力的な人物や出来事、行動から探して見せてくれる。簡単に言えば日本人への手紙。どう受け取り、どう読み解いていくか、みなさんそれぞれのことだと思う」

 海外ではロシアや英、仏、中国などで、国内では22都道府県でロケをした。本木も多くの地を回った。

 秋山兄弟の出身地、愛媛県の風土にふれ、「松山の風の穏やかさや瀬戸内海のきらめきを見ているだけで心が洗われる」。松山城に登り、「わんぱく時代の真之も遊んでいたわけだから、きっと同じ風景を目にしたんだろう」と思いをはせた。(岩本哲生)

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