美人で上品。こんな女性が奥さんになってくれるなら、自分の親でも同居はちょっと勘弁してほしいところだろう。「早海さんと呼ばれる日」(フジ系、日曜夜9時)は、そんな男の願望を見事に裏切る展開で、家族の絆について考えさせる。
妻役と言えば「ゲゲゲの女房」の記憶が新しい。「家庭にまつわる役が多くてうれしかったんですけど」。今回演じるのは、裕福な家庭に育って家事が身についていなかった新妻・早海優梨子。「正直、ショックでしたね……」
新婚早々、夫・恭一(井ノ原快彦)の母親が失踪する。夫の実家での生活を選ぶが、そこで待っていたのは、すぐにキレる頑固オヤジと弟3人。5人の男に囲まれて、ドタバタ生活が始まる。
育った環境の違いによる生活のリズムのズレ。そんなものは既婚者なら誰でも経験があるだろうが、設定はもっと厳しい。「こんなに怒られたり謝ったりしてばかりの役は初めてです」
ただ、ドラマで訴えることは一本筋が通っている。登場人物それぞれが問題を抱えながら生きている。そこに、新しい家族がどのように関わって、何が変わっていくのか。「日常すぎて、家族のことって忘れかけることがありますよね。今回の設定を自分に置き換えて、自分がしっかりしなきゃいけないとか考えるきっかけになります」
「絶対に嫌だ」と思っていた親と同居の新婚生活についても、今はまんざらでもなさそうだ。「色んなところで、もみくちゃにされるのも楽しいかなって思います」
(文 ・小田健司 写真・倉田貴志)
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