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ガソリン143.7円、15年ぶり高値更新 広がる影響

2006年08月10日01時45分

 ガソリンの値上がりが止まらない。石油情報センターが9日発表したガソリンの小売価格調査(7日時点)は、レギュラーの全国平均が1リットル143.7円となり、湾岸危機の90年10〜12月に記録した142円を突破。87年の調査開始以来の最高値になった。中東情勢の緊迫化などにより原油価格は上昇傾向が続く。ガソリン高の「余波」で砂糖が値上がりするなど、他の消費財にも影響は広がり始めている。

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都道府県月にみたガソリンの価格と上昇幅

 原油価格は、イスラエルのレバノン攻撃で中東情勢が緊迫化したことや、米アラスカ州での油田操業の一時停止などを受け、高止まりしている。国内石油元売り各社は今年に入っての急激な原油価格上昇を、ガソリン価格に上乗せし切れておらず、ガソリン販売は「赤字続き」(大手幹部)という。このため8月は大幅な値上げの徹底方針を表明。全国的な価格急上昇につながった。

 小売価格調査では、レギュラーの前週比上げ幅は1リットル6.3円で、90年9月25日の9円に次ぐ水準。都道府県別の最高は長崎の150.6円で、鹿児島の147.6円、長野の145.9円が続く。税金が安い沖縄を除く全都道府県が140円以上となり、同センターは「競争が激しく小売価格に転嫁できていなかった地域でも一気に上がった」という。ハイオクの全国平均も同6.3円高い154.7円だった。

 日本自動車工業会の張富士夫会長(トヨタ自動車会長)は、1日の定例記者会見で「1リットル150円近くまで上がると大変。(自動車販売への)影響はこれから出るだろう」と発言。国内販売不振の自動車業界にも頭の痛い水準だ。

 ガソリン価格高騰が意外なところで影響しているのが砂糖だ。三井製糖によると、代表的な指標の「上白大袋」の東京地区の卸売価格は1キログラム156〜157円で、昨年秋ごろと比べ20円程度上昇。店頭価格が上がったり、特売回数が減ったりする影響が出ているという。一部の菓子類も値上がりしている。

 原因は、原料のサトウキビがガソリンの代替燃料として注目される「バイオエタノール」の原料でもあるためだ。ガソリン価格上昇でサトウキビの需要が高まる、との思惑から砂糖の国際相場が上昇した。

 食用油も似た事情だ。菜種がバイオディーゼル油の原料になるため、最大輸出国カナダの菜種価格が上昇。日清オイリオグループは、これを受け8月から食用油の卸価格を7〜10%値上げした。

 ガソリン以外でも原油高の影響は徐々に広がる。すでに製紙各社が、ティッシュペーパーなど家庭紙の卸値引き上げの方針を表明。大手スーパーでも秋以降店頭価格に影響が出そうだ。ユニ・チャームは紙おむつの価格を、7月下旬の製品リニューアルを機に値上げした。旧製品と比べて5〜10%高く、「原油高による製造コスト上昇も原因」という。

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