一連の耐震強度偽装問題で、愛知県岡崎市は3日、姉歯建築設計事務所が設計に関与していた同市内のビジネスホテル2軒の構造計算書が偽造されており、震度5強から震度6強の地震で倒壊する恐れがあると発表した。
2軒のホテルは「岡崎サンホテル」(10階建て、92室)と「岡崎第一ホテルイースト館」(9階建て、52室)。サンホテルは2日夜も宿泊客が約60人いたが、3日からは営業を休止する。イースト館は姉歯事務所の関与がわかったことを受けて11月25日から休業している。
岡崎市によると、両ホテルの強度不足は、市が民間審査機関に委託した調査で判明した。地震の際に柱にかかる力を半分以下にするなどして計算していたという。鉄筋の直径は22ミリが必要な部分で19ミリに細くなっていた。こうした強度不足は補強工事で対応できそうだという。
両ホテルは、いずれも平成設計(東京都千代田区)が設計し、構造計算を姉歯事務所が下請けしていた。
サンホテルは00年12月、イースト館は02年3月に同市が建築確認をしている。書類偽造を見過ごしたことについて同市は「審査は適切に行われたが、偽造が巧妙だった。結果として耐震基準を満たさない建物に建築確認をしたことに、大変申し訳なく思っている」と陳謝した。
両ホテルはいずれも市の中心部に位置し、シングルルームが中心。稼働率は約80%だという。
一連の問題で強度不足が明らかになったホテルは、東海3県では6軒となった。