現在位置:asahi.com>ニュース特集>耐震強度偽装> 記事 アパホテル2棟、荷重を基準値の半分で算出 京都市調べ2007年01月27日13時59分 耐震強度不足が発覚した京都市にあるアパグループのホテル2棟の構造計算書で、建物の床などにかかる力を示す「積載荷重」を、建築基準法施行令で目安にしている数値の半分程度で算出していたことが、京都市の調べでわかった。荷重が軽ければ床や柱に使う資材を減らすことができ、コスト削減につながるという。 同施行令では、実際の使用状況に応じて計算するとした上で、事務室や廊下などの用途によって積載荷重の目安を具体的な数値で示している。市によると、一般的なホテルの床は、住宅の居室などに適用する「1平方メートルにつき180キロ」が目安だが、2棟は100キロで計算していた。柱は130キロの目安に対して、60キロだったという。構造計算書は、田村水落設計(富山市)が作成した。 京都市によると、目安と違う数字を使う場合は根拠を示す必要があるが、2棟の計算書には根拠を示す資料は付いていなかった。 京都市の聞き取りに対して、水落光男1級建築士は「日本建築学会の指針を採用した」と説明したという。同学会は93年、ホテルの客室の積載荷重を1平方メートルあたり床が100キロ、柱が60キロという値を示している。 京都市都市計画局は「一般的には施行令の目安を採用するが、そうでない場合は根拠を示す資料を付けるべきだった」としている。 PR情報 |