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グランドステージ藤沢の住民説明会の後、報道陣の質問に答える小嶋進社長=26日午後1時12分、神奈川県藤沢市で |
耐震強度偽装問題で、マンション建築主のヒューザー(東京都千代田区)の小嶋進社長は26日、希望する入居者については全物件を買い戻す方針を明らかにした。同社は倒壊の恐れがある完成済みマンション13棟のうち7棟の建築主で、これまでは建て替えや補強工事などで対応すると説明していた。物件を買い戻す方針を同社が示したのは初めて。
神奈川県藤沢市と横浜市鶴見区で行った入居者に対する説明会などで表明した。
小嶋社長の話や幹部社員が藤沢市に行った説明を総合すると、部屋を買い取る際の価格は購入価格の106%に当たる金額。12月15日までに買い戻し契約を結ぶ。購入価格に上乗せする6%分は転居費用や慰謝料などで、買い戻し契約時に支払う。購入価格のうち自己資金だった分は3カ月後に返還し、住宅ローンを組んだ分は6カ月後に同社が債務を継承して肩代わりする。
たとえば5000万円の部屋を自己資金2000万円で買った人には300万円をまず支払い、2000万円を3カ月後に返還。ローンは半年後にヒューザーが引き継ぐ。
資金繰りのめどなどについて尋ねられた小嶋社長は「何とかなるでしょう。全く問題なくやれると思っている」「悠長な議論をしている時間はない。国から(マンションを)使っちゃだめと言われている。きょうから『買い受けます、解約を受け付けます』と申し上げるしかない立場になった」と話した。
藤沢市に対しては幹部社員が「銀行から借り入れる」と説明し、公的資金の融資については言及しなかったという。
7棟は神奈川県と東京都の計7区市にあり、計約230世帯が入居していた。同社のマンションは4000万〜5000万円台で販売した部屋が多い。
方針変更について小嶋社長は26日、藤沢市での説明会後、「(25日に)12月中旬までに避難(退去)するように国交省から見解が出て状況が変わった。解決できると今は自信を持っている」と答えた。