神奈川県藤沢市は8日、構造計算書が偽造された市内の分譲マンション「グランドステージ藤沢」(30戸)について、耐震強度が0.15だと発表した。国土交通省は当初、0.28で震度5強の地震で倒壊する恐れがあるとしていた。0.15だと震度5弱でも倒壊する恐れがあり、偽装が明らかになった中では最も危険な建物ということになる。
藤沢市は同マンションの住民に自主退去を要請していた。強度が甚だしく不足していることが明らかになったことから、建築基準法に基づく使用禁止命令を早急に出す方向で検討を始めた。
グランドステージ藤沢は地上10階、地下1階建てで今年9月に完成したばかり。建築主はヒューザー(東京都千代田区)で、木村建設(熊本県八代市、破産手続き開始)が施工し、姉歯秀次元建築士が構造計算書を偽造していた。建築確認はイーホームズ(東京都新宿区)が行った。
耐震強度は震度6強に耐える強度が1で、0.5未満だと震度5強で倒壊する恐れがある。国交省は当初、構造計算書に基づいた調査を国の専門機関に依頼し、完成済みの14棟について数値を公表。同マンションは強度が0.28とされた。
藤沢市は設計を元請けした森田設計事務所(東京都世田谷区)に再計算を指示。同事務所の依頼で専門の設計事務所が施工図などを基に調べた結果、強度は0.15と判明した。
偽装が確認された建物の中では、ホテル「京王プレッソイン茅場町」(東京都中央区)とマンション「STAGE大門」(東京都港区)がともに強度0.26で、これまでは最も強度が足りないとみられていた。