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大量の段ボール箱を抱えてヒューザー本社の家宅捜索に向かう捜査員=20日午前8時58分、東京・丸の内で |
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総合経営研究所に家宅捜索に入る捜査員ら=20日午前8時44分、東京都千代田区平河町で |
警視庁と千葉、神奈川県警の合同捜査本部は20日午前、姉歯秀次・元建築士(48)=千葉県市川市=の事務所兼自宅や建築主、施工業者など計約100カ所について建築基準法違反容疑で家宅捜索を始めた。押収資料の分析とともに関係者の事情聴取を進め、倒壊の恐れがあるマンションが販売されるまでの過程に各業者がどのようにかかわったか解明する。これまでに偽装が確認された建物は全国に計82棟。捜査本部は同法違反を入り口に、宅地建物取引業法違反や詐欺罪など様々な観点から刑事責任の有無を調べるとみられる。
家宅捜索の容疑者は姉歯元建築士1人で、その他はいずれも関係先として捜索した。捜索先は首都圏と九州の1都5県に広がり、捜査員500人以上を動員した。
調べでは、設計者には建築基準法20条により、建物の構造を安全なものにする義務があるのに、姉歯元建築士は構造計算書を偽造し、耐震性が大幅に足りないマンション3棟とホテル1棟を建てさせた疑い。
同条には罰金50万円以下の罰則があり、原則として設計者に適用される。今回の事件で一義的には構造計算書を偽造した姉歯元建築士や、姉歯元建築士に構造計算を下請けさせた元請けの設計業者が責任を問われる。
国土交通省が告発対象とした四つの建物では、都内の2設計事務所と建築主でもあるシノケン(福岡市)と施工者でもある木村建設(熊本県八代市)が元請けの設計者だった。
一方で建築主が設計者に偽装を指示した場合は建築主も、それを施工者が知っていた場合は施工者も処罰対象となる。
姉歯元建築士は国会の証人喚問で、偽装の背景には木村建設からの圧力があったと証言。さらにコンサルタント会社総合経営研究所(東京都千代田区)の幹部が、ホテル建設をめぐって鉄筋量を減らすよう求めた書類を設計会社に渡していたことも明らかになった。
捜査本部はこれらが姉歯元建築士の偽装にどう関係していたのか、調べを進める。
これとは別に、建築主が偽装を知りながら、耐震強度が足りないという重要事項を購入者に隠して売った場合は宅建業法違反に問われる可能性がある。
構造計算書を偽造した設計者、工事を請け負った施工業者、マンションを売った建築主ら、計画から販売に至るそれぞれの担当者が共謀していた場合は、購入者を被害者とした詐欺罪が成立するとの見方もある。
捜査本部は構造計算書をもとに建築確認済証を発行した検査機関についても、偽装を見過ごした経緯を調べる。
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家宅捜索を受けた主な関係先は次の通り。
建築主 ヒューザー(東京都千代田区)▽シノケン(福岡市)▽サン中央ホーム(千葉県船橋市)
施工会社 木村建設(熊本県八代市、破産手続き開始)▽志多組(宮崎市)▽太平工業(東京都中央区)
設計会社 平成設計(千代田区、破産手続き開始)
検査機関 イーホームズ(東京都新宿区)▽日本ERI(東京都港区)
コンサルタント 総合経営研究所(千代田区)