耐震強度偽装事件で国土交通省は11日、構造計算書が偽造されたマンションが東京都内で新たに4棟確認され、偽装物件は計93棟になったと発表した。うち2棟は大田区のマンションで、1棟は98年に初めて偽装した建物だと姉歯秀次元建築士が国会で証言した大田区のグランドステージ池上とみられる。しかし、大田区は「(2棟ともに)強度はまだ調査中で、偽装を確認したと報告した事実はないのに国交省が発表した。抗議する」とし、言い分が食い違っている。
国交省は東京都からの連絡を基に発表したと説明している。
グランドステージ池上以外の3棟は大田区の賃貸マンションと北区の分譲マンション、杉並区の賃貸マンション。
グランドステージ池上について、大田区は偽装はなかったといったんは判断した。しかし、その後、建築主のヒューザーが強度が不足していると住民に連絡。書面では偽装の有無や強度がはっきりせず、大田区が現地で調査を進めている。
杉並の賃貸マンションは耐震強度が基準を満たしていること、また北区の分譲マンションは強度が確定していないことを理由に、両区はともにマンション名を公表していない。