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小嶋社長喚問 「証言控える」30回…補佐人に相談

2006年01月18日08時24分

 「その件に関しましては証言を控えさせていただきます」。耐震強度偽装事件をめぐる17日の衆院国土交通委員会で、証人として喚問されたヒューザーの小嶋進社長は繰り返し口にした。姉歯秀次元建築士の偽装を知ったのはいつで、社内ではどう対応したのか。偽装に気づきながらマンションを売ったのではないか。同社をめぐる疑問はさっぱり解明されず、傍聴した住民たちは怒りを新たにした。

 小嶋社長は昨年10月、偽装を知りながらそれを隠して売買契約を交わし、重要事項の告知を義務付けた宅地建物取引業法に違反した疑いがもたれている。この点について小嶋社長は喚問の冒頭に「違法性があったという認識はございません」と明言した。

 しかし、その後は訴追の恐れなどを理由に証言拒否を連発。質問に対して答えるのを拒んだ回数は30回近くに上り、質問した議員たちは「テレビではしゃべるのに、国会ではなぜしゃべれないのか」などといらだった。

 小嶋社長は後ろに控えた補佐人の鶴見俊男弁護士に助言を求め続ける。理事たちは林幹雄委員長のもとに何度も集まり、林委員長は小嶋社長と鶴見弁護士が話している間は質問の残り時間の計時を止めるよう指示した。

◇刑事訴追恐れ

 証言拒否は証人の権利で、刑事訴追の恐れなど正当な理由があれば証言を拒絶できると議院証言法は定めている。証人には補佐人を依頼する権利もあり、補佐人は弁護士から選ばれて「宣誓および証言の拒絶に関する事項」について助言する。

 鶴見弁護士は喚問終了後、小嶋社長の証言拒否について「捜査機関が小嶋氏を偽証容疑で逮捕、起訴を準備しているという有力な情報が直前にあった。住民のみなさんはけしからんと思うだろうが、ぎりぎりの判断だった」と説明した。

◇住民は不信感

 グランドステージ茅場町(東京都中央区)の管理組合理事長は「小嶋社長には瑕疵(かし)担保責任を果たす考えも能力もないとはっきりした」と不信感をあらわにし、他のマンションの住民たちが準備を進めている同社の破産申し立てに参加する意向を明らかにした。

 またグランドステージ東向島(同墨田区)の田中拓・耐震偽装対策委員会代表は小嶋社長に加え、「ヒューザーが偽装を知っていて売ったのかどうかがポイントなのに、こんな追及では解明には程遠い」と質問者側も批判した。

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