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ヒューザー破産手続き開始決定 地裁、債務超過と判断

2006年02月16日20時57分

 耐震強度が偽装されたマンションの建築主のヒューザー(小嶋進社長)について、東京地裁(西謙二裁判長)は16日、破産手続きの開始を決めた。同社が債務超過状態にあると判断した。住民たちが「財産の散逸を防ぎ、配当を建て替え費用に充てたい」と手続き開始を申し立てていた。ヒューザーの財産は管財人の管理下で分配されることになり、住民が期待する配当が実現するかどうかは、財産の額や債権の届け出額などにより今後決まる。

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ヒューザーの破産手続き開始を受けて会見するグランドステージ稲城対策委員長・赤司俊一さん(左)=16日午後7時32分、東京都庁で

 管財人には倒産事件の経験が豊富な瀬戸英雄弁護士(第一東京弁護士会)が選任された。瀬戸弁護士は同社の資産がどれぐらいあるか調べ、債権届け出を受け付けてヒューザーの債務を確定させる。そして財産を売却するなどして換金し、債権者に配当する。

 ただ、金融機関が融資の担保にしている不動産などは手続きから除かれる。また手続きでは税金や給料・退職金などが優先的に配当され、そのうえで残った分を住民ら債権者に配当する。

 ヒューザーは偽装を見逃した責任があるなどとして東京都など18自治体に計約139億円の賠償を求める訴訟を1月30日に起こしている。この訴訟を続けるかどうかも管財人が判断する。

 債権届け出期間は6月30日まで。マンション住民以外でも、債権がある人ならだれでも届け出ることができる。債権者に財産状況を報告する集会は9月13日午後1時30分からと決まった。

 破産手続きの開始を申し立てたのはグランドステージ住吉(東京都江東区)など首都圏の9マンションの住民たち。「ヒューザーの損害賠償債務は判明分だけでも約130億円に達し、同社は約103億円の債務超過だ」と主張。ヒューザーは「自治体相手の訴訟に勝訴して賠償金が入る見通しなので債務超過ではない」と反論し、棄却するよう地裁に求めていた。

 16日夜、東京都庁で記者会見したグランドステージ稲城(東京都稲城市)の赤司(あかし)俊一さん(38)は「こうも早く決定が出るとは思っていなかった。私どもの気持ちがしっかり伝わり、非常にありがたい」と語った。

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