現在位置:asahi.com>ニュース特集>耐震強度偽装> 記事

アパグループのマンションで耐震強度不足 埼玉・鶴ケ島

2007年03月29日23時53分

 富山市の田村水落設計が構造設計した建物の耐震強度不足が指摘された問題で、埼玉県は29日、同県鶴ケ島市でアパグループが建設中の大規模マンション「アップルガーデン若葉駅前」の耐震強度不足が判明したと発表した。最弱部分の耐震強度は基準の半分の0.50。構造計算書の不備についても、県は「偽装があったと言わざるを得ない」との判断を示した。

 「若葉駅前」は6棟を複合した15階建てで、369戸を予定。千葉県成田市の「アパガーデンパレス成田」とともに構造計算の不備が指摘されたため、3分の1程度進んでいた工事が昨年3月に中断。埼玉県が調査を続けていた。契約していた97戸は全戸が解約済み。

 同県は、最も構造が複雑な1棟について、田村水落設計の水落光男・元1級建築士が計画変更を反映して1月に提出した計算書を調べ、(1)壁やルーフバルコニーの重さを過小にみて全体を19%軽く算定(2)耐震壁でない壁を耐震壁と算入(3)梁(はり)に常時かかる力を考慮せず計算――などの問題点を確認。この前提で再計算した結果、階層ごとの耐震性は0.50〜0.92といずれも1を下回った。

 アパグループは同日、埼玉県の指導に従い、是正計画を提出する方針を明らかにした。

 一方、東京都は29日、中央区のアパグループのホテル「アパホテル日本橋駅前」について、耐震強度は基準を満たす一方、床や積載物の重さを受ける間柱の一部の強度が基準を下回ると発表。影響は軽微とみられ、アパグループは補強工事の準備を進めている。

 この2物件を合わせ、強度不足が判明した田村水落設計の関与物件は6件となった。

PR情報

このページのトップに戻る