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静岡のマンション、耐震基準下回る 建築士「忙しくて」

2007年04月24日20時33分

 静岡市は24日、ガス販売会社「ザ・トーカイ」(静岡市葵区)が駿河区内で分譲したマンション(10階建て、36世帯入居)の耐震強度が、建築基準法の定める基準の1を下回っていたと発表した。国土交通省によると、最弱部分で0.68だった。市は同社に対し、補強工事などを指導した。同社は補強をした上で、住民からの買い取り請求にも応じるという。

 構造設計を担当したのは同市駿河区の月岡彰構造研究所(月岡彰建築士)。市によると、月岡建築士は、計算途中で基準を満たさない構造計算書を提出したという。市はこのミスを見逃し、02年5月、建築確認をし、そのまま建設されたという。マンションは03年3月に完成した。

 月岡建築士は市に対し「忙しくて、計算途中で提出してしまった。その後、従業員に計算書を差し替えるよう指示したが、的確に伝わらなかった」と説明しているという。県が同研究所を立ち入り調査し、15物件を調査したところ、同様のケースは見つからなかったという。国交省は同研究所がかかわったマンションの抽出調査を行うよう、県などに要請する。

 この物件は、国交省が進めるマンションの耐震性に関する抽出調査の対象389件のひとつで、調査で強度不足が明らかになったのは3件目。

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