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滑走路を望む展望デッキは、平日にもかかわらず、見物客が絶えなかった=15日午後6時すぎ、神戸空港で |
関西、大阪(伊丹)両空港の2月の国内線旅客数の合計が、1月に比べて約11万人減った。2月に開港した神戸空港を月内に利用したのはほぼ同数。新幹線の乗客数には大きな変動はないとみられ、主に両空港の利用客が神戸に流れたようだ。神戸開港から16日で1カ月。平均搭乗率は74.1%(15日現在)と出足好調だが、航空需要の新規開拓は限定的で、需要予測の甘さを指摘する声も根強い。
各空港によると、2月の国内線旅客数は関空が約37万人、伊丹が約132万人の計169万人で、前年同月比9万人減。98年の159万人以来の少なさだった。前月比では、各3万人、8万人の減少で、両空港合わせて11万人減は過去最大の落ち込みだ。一方で、2月16日の開港から月末までの神戸の利用客は11万人だった。
開港後の27日間で、羽田便など競合路線の利用者を3空港で合計すると、日本航空は計約62万人。新空港ができたのに前年とほぼ同じで、全日本空輸も同様の傾向だ。スカイマークは神戸―羽田で約6万人を運んだが、3空港の全路線の約3%にすぎず、期待された需要の大幅拡大は見られなかった。
JR東海によると、2月に京都―米原間で数えた新幹線の客数は、前年同月比で2%増えた。インターネットを通じたサービス「エクスプレス予約」の対象を新神戸駅まで拡大させた効果もあり、担当者は「今のところ、神戸空港の影響は特段ない」と言い切る。
日航が今月、経営再建のためにまとめた中期計画では、経済性の高い中小型機を積極的に導入する必要性が強調され、500人以上が搭乗可能なジャンボ機の退役や、今後5年で中小型機の比率を42%から62%に増やすことが明記された。
だが、神戸開港後に市が発表した経営計画は、08年度に大型機が現在の3機から7機に増え、09年度にはジャンボ機4機の就航を見込んでいる。この結果、着陸料収入は増え続け、今後10年間の総黒字額が29億3千万円に達すると試算する。
根拠は、開港当初に年間利用者319万人、10年後に434万人とした右肩上がりの需要予測。市は02年にはじいた数字を開港後も全く変えていない。市議の一人は「そもそも甘い予測に、航空機が軒並み大型化するという時代遅れな設定を重ねている」と批判する。