キトラ古墳から銀製刀装具の一部など出土
2006年03月18日00時14分
奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)から、銀製の刀装具の一部と、棺などの部品らしい花形の金銅製飾り金具が出土した。文化庁が17日、発表した。刀装具が銀、花形飾りが金銅という特徴は高松塚古墳と同じで、国内2カ所だけの極彩色壁画古墳に新たな共通点が浮上した。
 キトラ古墳で見つかった花形の飾り金具。石室内の土から見つかった=17日、奈良県橿原市の奈良文化財研究所で
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 キトラ古墳で見つかった刀装具の一部=17日、奈良県橿原市の奈良文化財研究所で
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いずれも石室内外に積もった土の中から、奈良文化財研究所の村上隆・主任研究官(歴史材料科学)らが見つけた。中世に盗掘を受けた際に落ちたらしい。
刀装具は、鞘(さや)の先端(長さ2.5センチ、幅8ミリ)、鞘の口金の輪(長径3.2センチ)、柄(つか)につける輪(長径3.3センチ)の3点で、いずれも純度98〜99%の銀だった。柄には、正倉院宝物の「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」に似た幾何学模様を刻んだ銀のくぎが使われていた。
飾り金具(直径4センチ)は六つの花びらを持つ形で、中心に銀の輪(直径1センチ)が留められていた。輪の先にひもか房がついていたらしい。木棺か副葬品の容器の一部とみられる。
猪熊兼勝・京都橘大教授(考古学)は「銀製の刀装具は高松塚と同じで、興味深い。銀装の大刀は皇子クラスのもので、被葬者が天武天皇の皇子である可能性が高まった」と話している。
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