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トヨタ系部品会社、請負労働者3分の1を正社員に

2006年08月06日06時37分

 偽装請負が発覚したトヨタ自動車系部品メーカー「光洋シーリングテクノ」(徳島県藍住町)が、工場で働く請負労働者約200人のうち3分の1程度を直接雇用に切り替えることが5日わかった。光洋はこれまで直接雇用を拒んできたが、偽装請負状態を早期に解消する必要に迫られて方針転換した。

 製造現場の請負労働者を正社員雇用すると表明したのは、キヤノン、松下プラズマディスプレイに続き3社目。

 光洋はトヨタ系の部品メーカー「ジェイテクト」(旧光洋精工、大阪市)の子会社で、油漏れを防ぐオイルシールなど、自動車部品を手がけ業績を伸ばしてきた。正社員は約440人。

 工場には、正社員より賃金が低い約200人の請負労働者が働いている。しかし、その労働実態は、正社員と請負労働者が混在し、正社員が請負労働者に直接指示を出す典型的な偽装請負状態が続いており、今年になって徳島労働局から改善指導を受けていた。

 請負労働者の一部は2年前に労働組合を結成。違法状態の解消のためにも正社員として採用するよう求めていた。

 光洋は、正社員との混在が避けられないような持ち場の請負労働者数十人について9月以降に期間工に採用し、一定期間経過後に正社員として登用する。勤続年数の長い請負労働者も数十人直接雇用し、生産ラインの見直しとあわせ偽装請負の早期解消をめざす。

 労組のリーダーの一人矢部浩史さん(41)は、「低賃金で長年頑張ってきたことが少し報われた。請負労働者全員が正社員になれるよう引き続き要求する」と話す。

 偽装請負を巡っては、キヤノンや松下プラズマディスプレイが数百人規模の正社員化を表明。コスト削減を優先し、正社員の雇用を避けていた製造業が、請負労働者を直接雇用する流れが徐々に広がっている。

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