福島前知事の実弟、04年知事選の買収罪で起訴へ
2006年11月17日06時00分
04年の福島県知事選で、前知事の佐藤栄佐久被告(67)=収賄罪で起訴=陣営で多額の裏金が使われていたとされる問題で、検察当局は、前知事の実弟で「郡山三東スーツ」前社長の佐藤祐二被告(63)=競売入札妨害、収賄の罪で起訴=と、福島県議ら数人を公職選挙法違反(買収)の罪で在宅起訴する方針を固めた。佐藤前社長が、選対支部幹部の県議らに計約3000万円の裏金を票の取りまとめのために配布していた疑い。
近く、東京地検特捜部が進めてきた公選法違反容疑での捜査を福島地検に移送する模様だ。
東京拘置所で勾留(こうりゅう)中だった佐藤前社長について、東京地裁は16日、保釈を許可する決定をした。保釈保証金は2000万円。前社長は同日夕、拘置所から保釈された。
関係者によると、前社長は、前知事が5選を決めた04年9月の知事選の際、ゼネコンなどから集めた計約2億円のうち、計約3000万円を県内に6カ所ある選対支部の幹部を務めていた県議らに、票の取りまとめの目的で渡していたという。
前社長は特捜部の調べに対し、現金を配ったことを認め、複数の県議らも任意の事情聴取に応じ、票取りまとめの報酬だったことを説明しているとみられる。
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