現在位置 : asahi.com > ニュース特集 > タイクーデター > 記事 ここから本文エリア

2週間で暫定憲法、新首相に権限移譲 タイ・クーデター

2006年09月20日22時58分

 タイで19日夜にクーデターを起こした「民主改革評議会」は20日、リーダーのソンティ陸軍司令官がプミポン国王に当面の行政府の長として承認されたとの声明を出した。評議会は同日、記者会見し、停止した現行憲法に代わる暫定憲法を2週間以内に制定し、文民の新首相に権限を移譲する方針を明らかにした。新政権下で1年以内に新憲法を制定、総選挙を実施するという。軍が権力を完全に掌握したことで、5年にわたったタクシン政権は崩壊した。

写真

記者会見に臨むソンティ陸軍司令官(中央)ら=20日午後3時すぎ、タイ・バンコクで

 タクシン首相は20日、国連総会に出席するため滞在していたニューヨークを空路で離れた。英外務省はロンドンに向かったことを確認した。

 民主改革評議会は陸海空3軍の司令官、国軍最高司令官、警察長官ら6人で構成する。ソンティ司令官は、「起草メンバーを選んで暫定憲法を制定し、評議会は2週間で役割を終える」と速やかな権限移譲を明言。「新内閣の人選は新たな首相に委ねる」と述べた。

 クーデターの理由については「首相の権力乱用や腐敗に国民の不満が高まっていた。収拾がつかなくなる前に行動する必要があった。国民の要望に応えるのが軍の使命だ」と正当化した。

 タクシン首相の帰国については「問題ない」とする一方で、「法に基づいて適切な扱いを受けるだろう」と述べ、脱税などで逮捕・訴追される可能性を示唆した。

 会見に先立ち、ソンティ司令官は各省の幹部を呼び通常通りの業務を指示、各国の駐在外交官には「外交政策に変更はない」と説明した。

 一方、評議会はチッチャイ副首相兼法相とプロンミン首相首席補佐官らタクシン首相の側近を陸軍司令部内で拘束した。首相の義弟のソムチャイ法務次官も拘束されているとの情報もある。

PR情報


この記事の関連情報


ここから広告です
広告終わり

マイタウン(地域情報)

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.