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タイ首相、ひそかに米国を出発 声明も出せず

2006年09月20日23時10分

 国連総会に出席するためニューヨークに滞在していたタイのタクシン首相は20日未明(日本時間同日夜)、クーデター発生後は公の場へ姿を見せないまま、ロンドンへ向けこっそり米国を出国した。クーデター阻止のためのテレビ放送を18日に軍に中断されて以降、声明など何も出せなかったことで、影響力の失墜ぶりを印象づけた。

 タクシン首相は18日の段階で、国連総会での演説を当初予定の20日から19日夜に前倒し。このため「国連総会の舞台でクーデター反対を呼びかけるのでは」との観測も流れた。だが、19日午後になって国連事務局にキャンセルを申し入れた。

 国連演説を中止した理由は不明だが、プミポン国王による仲介などに期待して、本国の事態を静観していたのでは、との見方もある。

 滞在していたホテルには、タイの国連大使や領事らが駆けつけ、対応を協議。記者団や在米タイ人グループらも詰めかけたが、首相一行は人目を避けて、20日午前3時過ぎに空港に向かったという。首相に同行する関係者によると、ロンドンには首相の娘がいて、別邸も所有。首相の夫人もタイを出国してロンドンに向かったとの情報もある。

 民主化グループの一人、カジョーン・ワナプン医師(62)は「タクシンは選挙を利用して独裁をしいた。これまでは軍事クーデターに反対してきたが、今回のクーデターは世論が支持している」と強調した。

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