現在位置 : asahi.com > ニュース特集 > 携帯番号ポータビリティー  > 記事 ここから本文エリア

ソフトバンク「予想外」、連日の携帯電話契約停止

2006年10月29日22時19分

 携帯電話3位のソフトバンクモバイルは29日、利用者情報を管理するコンピューターシステムが前日に続いて障害を起こしたため、再び正午過ぎからNTTドコモやKDDI(au)との間の契約切り替えの受け付けを停止した。24日に番号持ち運び制が始まって最初の土日に契約変更の申し込みが膨らみ、連日のシステム障害となったという。矢継ぎ早に新料金プランを打ち出したものの、顧客の反応に対する見通しが甘く、準備不足を露呈した。

写真

ソフトバンクモバイルの販売店には転入登録の遅れを知らせる張り紙が張られた=29日午後、東京・六本木で

写真

契約手続きの順番待ちで込み合うソフトバンクモバイルの販売店=29日午後、東京・六本木で

 ソフトバンクは28日午後、システムの処理能力を超える申し込みがあったとして新規や機種変更などすべての契約業務を停止。滞留した申し込みの処理を進め、29日朝にはいったんシステムを復旧させたが、同社とドコモ、auとの間の乗り換え申し込みが多数あり、受け付けを続けるとシステムに負荷がかかり過ぎると判断して契約業務を止めたという。

 新規契約や自社内の機種変更は受け付けたが、他社との間の契約変更は同日中は停止。30日以降は他社と協議して対応を決めるという。障害の原因の特定はまだできておらず、処理能力の上限や土日の申込件数について、ソフトバンクは「公表していない」としている。

 同社は持ち運び制開始前日の23日、自社の加入者間の通話料金などを無料にする、新たな定額料金制度の導入を突然発表。事前に情報が漏れるのを防ぐため、「社内でもほんの数人の幹部しか知らなかった。販売店や営業マンにも発表当日まで知らせなかった」(孫正義社長)という。その後も、定額で使えるメールの範囲を拡大したり、機種変更でも頭金なしで買えるようにしたりと、新サービスの発表を繰り返した。

 意外性で利用者の関心を引くことを優先させた結果、販売店への周知や教育にかける時間は極めて短くなった。

 29日午後、東京都内の直営店を訪れた女性客は「すでに1時間待ちだが、店員の説明も要領を得ない。客が殺到するのは予測できるはずで、ちゃんと準備してほしい」と不満そうに話した。

 番号持ち運び制を使って携帯会社を乗り換えるには、利用中の会社から予約番号を受け取り、移転先の会社の販売店で予約番号を示して両社間で顧客情報を照合する必要がある。このため、同社のシステム障害は他社の業務にも支障をもたらした。日本の番号持ち運び制は、販売店での手続きが速ければ30分程度で済み、先行導入した諸外国より迅速で使い勝手がよいとされてきたが、出足からつまずいた。

 ドコモとKDDIは29日、ソフトバンクに対し、システム障害の発生原因を明確にし、システムの早期回復と安定化に向けた抜本策を講じるよう申し入れた。競合2社の指摘で、ソフトバンクが26日午後にも関西地区で短時間のシステム障害を2度起こしたことも明らかになった。

PR情報


この記事の関連情報


ここから広告です
広告終わり

マイタウン(地域情報)

∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.