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年末年始特集

神戸ルミナリエ、赤字でピンチ 100円募金で存続模索

2007年12月13日

 17日まで神戸市中央区で開かれている光の祭典「神戸ルミナリエ」が、ピンチに立たされている。阪神大震災のあった95年以降、犠牲者の鎮魂の願いを込めて毎年開かれているが、企業協賛金の減少で2年連続の赤字となり、今年は開催期間を12日間と2日短縮した。「鎮魂の光を消さないで」と「1人100円募金」を入場者に呼びかけて募金箱を設置するなど、打開の道を模索している。

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光のドーム「カッサ・アルモニカ」。中には鈴がぶら下げられたモニュメントがあり、見物客が硬貨を投げ入れている=神戸市中央区で

 「開幕の6日から4日間で約2640万円」。神戸市や神戸商工会議所などでつくる組織委員会は12日、会場募金の現状を発表した。昨年は14日間のトータルで約3300万円で、昨年の8割に達した。順調な出だしだが、今年の赤字が免れ、来年以降も継続できる目安となるのは約1億円。組織委は「開催期間を短くしているので気が抜けない」と話した。

 ルミナリエの開催費用は6億円前後。一方で、収入の柱である企業協賛金は96年に5億円余りあったが、昨年は約2億8000万円にまで下がった。企業の関心が次第に薄れつつあることが原因とみられる。

 収支は05年から赤字に転じ、06年で計約7300万円に。繰越金(貯金)は約1300万円になった。05年で約5000万円あった県や神戸市などからの震災関連の補助金が昨年打ち切りになったことも、運営難に追い打ちをかけた。組織委は「今年は開催の是非から検討した」と明かす。

 切り札として始まったのが、ボランティアらによる「1人100円募金」の呼びかけだ。昨年の入場者数は約465万人。全員が100円ずつ寄付してくれれば、運営費のかなりの部分を賄える計算だ。

 主会場の東遊園地内の光のドーム「カッサ・アルモニカ」(直径7メートル)では硬貨を投げ入れ、当たるとハンドベルが鳴る仕組みの募金スペースを設けた。発光ダイオード(LED)が光る募金箱など、会場全体には計約50箱を用意した。

 組織委は、会場近くにある犠牲者の名前を刻んだ「慰霊と復興のモニュメント」を消灯時間まで開放。週末の市民ステージでは震災の教訓を発表してもらうなど、ルミナリエの趣旨を理解してもらおうという新たな取り組みも始めた。プロデューサーの今岡寛和さん(46)は「震災の記憶を受け継いでいくためにも、ルミナリエを続けていきたい」と話している。

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