現在位置:asahi.com>ニュース特集>地球環境> 記事

日本の漁獲割当23%減 東大西洋クロマグロで国際委

2007年01月31日23時16分

 乱獲で資源状況が悪化している東大西洋産クロマグロ(本マグロ)の07年から4年間の漁業国・地域別の漁獲割当量が31日、資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)の会合で決まった。日本など主要国の割当量は07年は現在に比べ11.1%減、10年は同23.2%減。ただ、リビアとトルコの2カ国が自国への割り当てが少なすぎるとして決定に反対。総漁獲枠を10年に2割減らす漁獲規制が、なし崩しになる恐れもある。

 クロマグロはトロが多く取れ、マグロ類の最高級魚種。水産庁の推計では、05年に日本国内で供給されたマグロ類は計53万トン。クロマグロは全体の約8%にあたる4万4000トンで、日本は世界最大の消費国だ。うち地中海を中心にした東大西洋産が約7割を占めている。

 高値が付く天然クロマグロは、料亭やすし店で提供される。漁獲したマグロをいけすで太らせてから出荷する畜養(養殖)ものもあり、スーパーや回転すし店などに出回る。05年に輸入した地中海産の畜養ものは約2万5500トンだった。

 規制で供給量が減ることは確実で、値上がりも見込まれる。

 ICCATが29日から東京で開いた会合には、16カ国・地域が参加。06年の割当量が2830トンだった日本は、07年は2515トン。その後も段階的に削減され、10年に2174トンまで減る。

 総漁獲枠は昨年11月のICCAT年次会合で決まった。06年の3万2000トンから徐々に削減して、10年に現在より6500トン(20.3%)少ない2万5500トンに減らす。

 今会合では、トルコやノルウェー、シリア、マルタ、キプロスの5カ国に新たに割当量を配分。10年の総漁獲枠の削減率よりも日本など既存の漁獲国・地域の削減率が大きくなった。

 割当量はリビアとトルコの反対を押し切る形で決められた。両国は、ともに07年に2000トン規模の漁獲を実施したいとの意向を表明したという。両国がICCATに正式に異議を申し立てれば、今回の決定は両国に対する法的拘束力を失う。

PR情報

このページのトップに戻る