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20年代の地球、水不足数億人に 地球温暖化政府間報告

2007年04月06日22時58分

 国連の「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は6日、地球温暖化が社会などにどう影響するかを予測する第2作業部会の第4次評価報告書をまとめた。ブリュッセルでの会議で承認した。途上国を中心に、2020年代には水不足の被害人口が数億人となり、洪水や熱波、感染症の危険性が高まることなどを指摘している。

写真海面上昇に見舞われるツバル
写真後退が進むグリーンランドの氷河
写真海水温の上昇で白化現象を起こした奄美大島のサンゴ礁

 報告書は、地球上のすべての大陸と海洋の一部で温暖化の影響が表れているとし、洪水の増加や海面上昇による海岸浸食、春の開花時期の早期化などを例にあげた。第3次報告書まで以上に範囲が広がり、世界中での影響が裏付けられたとしている。

 将来の影響では、2050年代には、検討した6種類のシミュレーションのいずれでも、90年比2度程度の気温上昇が見込まれ、最大30%の生物種で絶滅のおそれが高まるほか、ほとんどのサンゴ礁が白化し、低緯度地域でいくつかの穀物の生産性が下がることは避けられないと指摘した。

 2080年代は気温の上昇幅によって予測がばらつくが、上昇が4度を超す上限のシナリオでは、地球規模で40%以上の生物種が絶滅するとの見通しを示した。

 地域別では途上国への影響が大きく、アジアやアフリカの人口過密な沿岸の低地に洪水被害の危険が高まったり、農産物の生産性が落ちて飢餓の恐れが出てきたりすると指摘した。温暖化対策をめぐる今後の国際交渉では、途上国から先進国への支援論議がさらに激しくなりそうだ。

 ただ、報告に盛り込む温暖化の影響をめぐっては、その科学的根拠などについて会議が紛糾。草稿段階では「10億〜20億人」との表現もあった水不足の被害人口を「数億人」としたり、飢餓に陥る危険性のある人口を最大300万人としていた項目を削ったり、被害規模の多くを土壇場で書き換える事態になった。

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