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ジュゴンなど絶滅危惧種に 環境省がレッドリスト見直し

2007年08月03日22時16分

 環境省は3日、絶滅の恐れのある野生生物の一覧表「レッドリスト」の見直し結果を公表した。海にすむ哺乳(ほにゅう)類ジュゴンを初めて評価対象に加え、絶滅の危険が最も高いランクに分類した。琵琶湖沿岸の伝統食品ふなずしの材料、ニゴロブナも絶滅危惧(きぐ)種になった。

写真環境省レッドリストに初めて追加されたジュゴン=環境省提供

 レッドリストは野生生物について、絶滅、野生絶滅、絶滅危惧(1A類、1B類、2類)、準絶滅危惧など8区分で評価している。

 ジュゴンは国内では沖縄本島周辺のみに50頭未満生息するとみられ、絶滅危惧1A類に。これまで上陸しない海の哺乳類は評価の対象外だったが、ジュゴンのエサ場は浅い沿岸域で、陸上の開発行為の影響を受けやすいため、対象に加えたという。哺乳類では他にイリオモテヤマネコやラッコの危険度も引き上げられた。

 汽水・淡水魚類では、琵琶湖のニゴロブナやゲンゴロウブナが、オオクチバス(ブラックバス)といった外来種の影響などで数が減り、絶滅危惧1B類に。また田園地帯のタナゴ類の多くで絶滅の恐れが高まっていることがわかった。

 7〜10年ぶりに全面的なリスト見直し作業を進めており、昨年末の4分類に続いて今回は、哺乳類や魚類など6分類の見直し結果が公表された。絶滅の恐れがある種は461種増え、計3155種となった。

    ◇

■レッドリスト見直しの主な内容

・ジュゴンが絶滅危惧1A類に追加

・イリオモテヤマネコが減少傾向で、絶滅危惧1B類から1A類に引き上げ

・絶滅の恐れがある地域個体群としていた下北半島のホンドザルが増加傾向でランク外に

・琵琶湖のニゴロブナ(ふなずしの材料)、ゲンゴロウブナが絶滅危惧1B類に追加。オオクチバスなどの外来種の影響

・メダカはこれまで通り絶滅危惧2類

・保全の結果、絶滅危惧2類だったアサザ、サクラソウ、シバナ、サギソウが準絶滅危惧に

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