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氷ない北極海、コククジラ襲うシャチ

2007年08月26日10時03分

 北緯68度。ベーリング海を北上、北極海を航海中の北海道大水産学部の練習船「おしょろ丸」(1383トン)で、関口圭子・ハワイ大ヒロ校客員教授(鯨類学)は今月6日、海面に大きな水しぶきが上がるのを目撃した。直後に海が赤く染まった。シャチが、コククジラを襲った瞬間だった。

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若いコククジラを襲うシャチ。クジラの下あごを狙って水面下から突き上げると、水しぶきとともに鮮血が飛び散った=米・アラスカ沖のチュクチ海で

 コククジラは繁殖地のカリフォルニア半島付近を回遊、夏場にエサを求めて北上するとされるが、北極海での観察例はほとんどない。だが、関口さんは10日間に約200頭のコククジラを見た。「氷が減り、北極海に入りやすくなっているのかもしれない」と関口さん。

 山口篤・北大助教は北太平洋に生息するネオカラヌスという動物プランクトンを水深50メートルほどのこの海で見つけた。ここで育ったとは考えにくく、「南からの流れに乗り、分布域を拡大しているのでは」とみる。北極海の海氷面積は今夏、観測史上最小を記録した。

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