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ノーベル平和賞にゴア氏ら 環境問題への取り組み評価

2007年10月12日18時12分

 ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、07年のノーベル平和賞を、地球温暖化問題について映画などで世界的な啓発活動を行った前米副大統領のアル・ゴア氏(59)と、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC、事務局・ジュネーブ)」に授与すると発表した。授賞理由で、両者が「人為的に起こる地球温暖化の認知を高めた」と高く評価した。

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ノルウェーのオスロで12日、アル・ゴア氏の写真を掲げる同国ノーベル賞委員会のダンボルト・ミョス委員長=AP

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米サンフランシスコで11日、民主党上院議員の資金集めの集会に姿を見せたアル・ゴア氏=AP

 温暖化問題への取り組みで同賞が贈られるのは初めて。環境分野では04年にケニアのワンガリ・マータイさんが受賞して以来となった。

 地球規模で人類の生活環境に深刻な問題をもたらす地球温暖化について、ノーベル賞委員会は「特に、世界で最も弱者の国々にとって多大な重荷になっている」とし、国家間の紛争や内戦の要因にもなりうる可能性を示唆。両者への授与で「気候変動が制御不能となる前に、今すぐ行動が必要だ」という強烈なメッセージを送った。

 クリントン政権の副大統領を務めたゴア氏は、00年の大統領選でブッシュ現大統領に接戦の末に敗北。その後、地球温暖化問題への取り組みを強めた。07年アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「不都合な真実」(06年)に出演し、地球の変化を映像やグラフで解説した。

 ノーベル賞委員会は、ゴア氏を「長い間、世界をリードする環境保護論者。おそらく、世界で最も気候変動の理解を広めることに貢献した人物である」と評価した。

 ゴア氏は授賞の発表を受け、「大変光栄だ。気候の危機は政治的な問題ではなく、全人類への道徳的、精神的な挑戦だ」との声明を出した。賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億8千万円)はIPCCと分けるが、自らが理事長を務める温暖化問題の非営利団体に全額寄付すると表明した。

 IPCCは温暖化問題の科学的研究で最も権威のある機関とされる。「自然科学的根拠」「影響」「緩和策」をテーマとした3作業部会で、130カ国・地域を超える4千人以上の科学者らが報告書を作成する。対策や国際交渉の根拠として大きな影響力を持つ。

 授賞式はノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれる。インドネシア・バリで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)の最中にあたり、式が注目されることで09年末の決着を目指す国際的な交渉に弾みがつく可能性がある。

 ノーベル賞委員会は、ノルウェー議会が任命した学識経験者らで構成。今年の平和賞は、全世界から推薦された計181件の団体や人物の中から選ばれた。

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