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日中共同でCO2地中埋設事業 首脳会談で合意へ

2008年5月3日19時4分

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 日中両国政府は、中国の石炭火力発電所から回収した二酸化炭素(CO2)を地中に埋める事業を共同で始める。中国最大の大慶油田(黒竜江省)にCO2を注入する計画だ。福田首相と胡錦濤(フー・チンタオ)・中国国家主席による7日の首脳会談で正式に合意する予定で、地球温暖化対策の共同声明に盛り込む。

 中国の石炭火力は同国の発電電力量の約8割を占め、経済発展に伴って今後も大幅な増加が予想される。CO2の回収・貯留(CCS)は、地球温暖化対策の切り札と期待される革新技術。日中両政府は、中国の石炭消費の増加に伴うCO2排出の伸びを抑えるには、CCSが有効だと期待している。

 日本政府筋によると、CO2はハルビン石炭火力発電所(同省)など複数の発電所から年間約300万トンを回収し、パイプラインで大慶油田まで運ぶ。エンジニアリング大手の日揮などとの官民連携で09年にも事業を始める。事業費は200億円を超える見込みで、両国の負担割合は今後検討する。

 大慶油田の07年の産出量は約4200万トンだが、ここ数年は減産している。CCSによって油田にCO2を注入すると地中の原油の粘度が低くなり、回収率が高まるという。日中両政府はCCSで年約150万トンの増産効果を見込んでおり、中国の石油需給の切迫をやわらげることにもつながるとみている。

 日本側には、途上国の温室効果ガス削減に協力した見返りに排出枠を得る「クリーン開発メカニズム」(CDM)事業に今回のCCSが認められれば、日本の温暖化対策に貢献するとの期待もある。

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