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「省エネ」電球型蛍光灯にメーカー軸足 値段は割高

2008年5月11日8時4分

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写真白熱電球を生産している東芝ライテックの栃木・鹿沼工場=同社提供グラフ

 温室効果ガスの削減のため、白熱電球から消費電力のより少ない電球型蛍光灯への生産シフトが起きている。東芝グループは10年に家庭用の白熱電球の生産をやめる方針だ。国も後押しするが、まだ電球型蛍光灯は値段が高く、消費者が受け入れてくれるかどうか、メーカーには不安もある。

 東芝の子会社で、電球や照明器具の製造を手がける東芝ライテックは、10年中に家庭用の白熱電球の生産を中止する考え。同社は06年度、約4千万個の白熱電球を生産した。中止方針に伴い、80年に開発した電球型蛍光灯に生産の軸足を移す。

 同じ明るさを出すための消費電力は、電球型蛍光灯は白熱電球の約5分の1。寿命も約1万時間と白熱電球の10倍も長い。白熱電球の生産をやめる予定の10年には、国内で年間50万トンの二酸化炭素排出を削減できる計算という。

 東芝ライテックは国内の白熱電球市場を、松下電器産業とほぼ二分する。経済産業省は4月、12年までに国内の家庭用白熱球を、全面的に蛍光灯に切り替える目標を打ち出した。欧州連合(EU)やオーストラリアは10年までに使用禁止を示しており、「消費者にとって一番身近なエコ活動だ」(資源エネルギー庁)と切り替えを後押しする。

 ただ、日本電球工業会によると、06年度の白熱電球の国内出荷は約1億4千万個。01年からの5年間で2%強しか減っておらず、東芝社内にも「予想したほど蛍光灯への切り替えが進んでいない」との声がある。

 理由の一つは、電球の価格だ。1個1千円前後と白熱電球の約10倍。長寿命とはいえ、価格差は大きい。また、主照明以外に、間接照明などインテリア用にも小型白熱電球は使われている。出荷量は06年度で約3500万個と、この10年間で約2倍に増えた。電球型蛍光灯の出荷は毎年1割ずつ増えているが、国内のソケット総数の半分はまだ白熱電球と推計される。

 松下は将来的には生産を停止する方向とみられるが、「生産をやめるタイミングによっては、消費者に混乱をうむ。それ以前に、もっと電球型蛍光灯の性能改良が必要だ」(担当者)と早期の決断には慎重だ。東芝も、小型白熱電球の生産は当面継続せざるを得ないという。(湯地正裕)

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