現在位置:asahi.com>ニュース特集>相次ぐ金属盗難> 記事

2億円相当の金塊、白昼堂々盗まれる 岐阜・高山

2007年03月18日23時08分

 18日午後1時ごろ、岐阜県高山市丹生川(にゅうかわ)町日面(ひよも)の美術館「大橋コレクション館」(中萩久夫社長)で、展示品の約100キロの金塊(約2億円相当)が4人組の男に盗まれたと高山署に通報があった。従業員の山本信子さん(59)=同市=が男らに突き倒され、足に軽いけがをしており、同署は強盗致傷事件として捜査している。同館は高山市が出資する第三セクター会社「飛騨大鍾乳洞観光」が運営している。

写真金塊の展示の様子を伝える看板の写真から。金塊は犯行当時、金庫の中に展示されていた=岐阜県高山市丹生川町日面で
写真金塊が奪われた大橋コレクション館=18日午後4時すぎ、岐阜県高山市丹生川町日面で
地図大橋コレクション館

 調べでは、同日午後0時45分ごろ、同館2階の展示室から物音がするため、1階にいた山本さんが見に行ったところ、扉を開けた観音開きの金庫(高さ1.5メートル、幅1メートル)の中に展示してあった金塊を運び出そうとしている3人組の男と出くわし、山本さんは床に突き倒された。

 同館によると、この直前、1階事務所に正面入り口から1人の男が侵入した。電話をかけようとしていた女性従業員(46)に鉄の棒のようなものを振りかざして「動くな」と脅し、うつぶせになるよう命令。防犯カメラのモニターを倒して、電話線を切ったという。

 同署によると、男らは金塊を網状の袋に入れると、1階に下りて正面入り口から逃走。館外にいた見張り役と見られる男1人とともに、白色の軽ワンボックス車に乗って逃げた。この日は支配人と山本さんら従業員2人が出勤しており、事件当時、2階に客はいなかったという。

 男らはグレーのジャンパーや銀色のスエットスーツを着て、サングラスやマスク、黒い帽子をかぶっていた。犯行に使われた車は、同市鉄砲町内のパート従業員の女性(64)の所有で、午前中に自宅前の駐車場から盗まれていた。午後2時40分ごろ、同館から約5キロ西の同市丹生川町瓜田の小八賀川そばの空き地で署員に発見された。

 金塊は、飛騨大鍾乳洞発見の25周年記念として89年6月から展示された。高さ約19センチ、上面が縦横16.5センチ、下面が縦横17.5センチの台形で、表面に「飛騨大鍾乳洞」と彫り込まれている。金庫の扉を開けた状態で展示し、来館者が自由に触れられるようになっていた。

 同館は、高山市街から北東へ約20キロにある鍾乳洞併設の美術館。地元の実業家・故大橋外吉氏の収集品約1000点を展示している。年間約15万人が訪れるという。

PR情報

このページのトップに戻る