現在位置:asahi.com>ニュース特集>ドラフト裏金> 記事

「高3でプロ練習」衝撃 西武・裏金問題

2007年03月16日11時37分

 西武の裏金問題で、早大が清水勝仁選手(3年)への金銭供与を明らかにした15日の調査報告は、球界にさらなる波紋を呼んだ。西武球団は清水選手に対する隠蔽(いんぺい)工作を認め、金銭供与は高校時代からだったと修正。OBのプロ選手や東京六大学野球連盟、日本高校野球連盟は事態の深刻さに声を荒らげ、落胆した。

写真会見する清水勝仁選手

 05年春季リーグでは遊撃手で出場し、優勝に貢献した清水選手はこの日で野球部を去った。

     ◇

 日本高野連の田名部和裕参事は15日、早大側の調査概要の説明を受け会見し「一番心配していた高校時代の関与が改めて明らかになったことは残念だ」と口を開いた。

 「びっくりする話があった。(高校3年の)8月に西武の練習に行った、と。そんなばかなことがあるもんかと思ったが、これは高校側の問題。西武に対し、いつ、誰が、どのようにこういう状況をつくったのかを名前を挙げて出してもらう。その上で、県の高野連を通じて明確にしたい」と激しい口ぶりで語った。

■早大OBら落胆濃く プロ球界

 早大OBのプロ選手らの間にも、重苦しい空気が漂った。

 ヤクルトの青木は「母校でこういうことが起こって残念。彼が今後も野球をやれる方向にいってほしいけど、問題が問題だから……」と表情を曇らせた。田中浩も「(清水は)自分が主将のときの1年生。一緒に練習していたし、気になっていた。退部はしょうがないとしか……。ほかの部員たちを応援したい」と硬い口調だった。

 日本ハムの新人、宮本は「斎藤君が入ってチームがにぎやかになっていたのに、こういう悪いニュースになってしまって。本人もやりたい野球ができなくなってかわいそうだし、他の部員たちも……。今の主将には頑張れと励ましの電話を入れたのですが」。阪神の鳥谷も「今は何も言えません」とショックを隠せなかった。

 岩手・専大北上高の2年先輩にあたるヤクルトの梶本も「仕方ないですね。本人には今後、頑張ってもらいたい」と視線を足元に落とした。

■春季リーグ出場認める

 早大野球部の川口浩部長らは15日、東京六大学野球連盟を訪れ、早大側の報告書を提出した。同連盟では、「早大の関係者が関与したことは認められない」として、今後の野球部の活動は通常通り行っていい旨を伝えた。早大は4月14日に開幕する春季リーグ戦に出場する。

 不正な金銭を受け取っていた清水選手や野球部に対する処分は、日本学生野球協会の審査室会議(4月下旬か5月上旬)で審議される。日本学生協会の内藤雅之事務局長は「今回は高校から大学にわたっているケース。日本高野連とも連携して慎重に審議したい」と話した。

PR情報

この記事の関連情報

このページのトップに戻る