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西武裏金報告 調査委「談合に似た構造」

2007年04月05日11時54分

 再び球界に衝撃が走った。4日、西武の裏金供与問題を調査している西武ライオンズ調査委員会(委員長=池井優・慶応大名誉教授)が都内のホテルで中間報告をした。アマ関係者への多額な謝礼金や5選手への契約前の金銭供与が明るみに出た。不正な金を渡していた理由について、「他球団もやっているのではないか。後れを取るわけにはいかない」と言及している。

 東京都内のホテルで午後4時に始まった西武調査委員会の記者会見。淡々とした口調で中間報告を読み上げる池井優委員長の口から、次々と新たな事実が明らかになる度にざわめきが起こった。

 外部有識者による調査委とはいえ、球団も公表に同意した、という。なぜ、新たな不正の事実をつまびらかにしたのか。二つの意図が透けて見える。

 一つは、プロ野球12球団が05年に行った倫理行動宣言前の不正を明かすことによって、宣言後の不正は、既に認めた清水選手(早大)への栄養費支給以外にはない、という主張だ。

 池井委員長は選手や関係者の名前や所属を公表しなかったことについて、「いずれも倫理行動宣言前のことである」とした。「倫理行動宣言後の不正はないというが、裏帳簿はないという根拠は」との質問に委員の矢田次男弁護士は「こんなものがという支払いも、全部きちんと処理しているわけだから、これ以上裏にする必要性が考えられない」と根拠を語った。

 もう一つは、裏金問題は西武だけではない、という主張だ。

 中間報告で紹介された「他球団においてもやっているのではないか」というスカウトの話について、調査委の事務局に入った西武球団の依田龍也常務は「調査委のヒアリングの中のコメント」と説明した。ただ、中間報告をまとめた池井委員長は「野球界全体を覆うお金の問題が、談合のように日本社会の構造に深く根ざしている」と語った。

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