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タミフル服用後の飛び降り・転落の報告は15件 厚労省

2007年03月22日01時32分

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の使用制限問題で、10代の患者が服用後、マンションなどから飛び降りたり転落したりする異常行動が04年度以降、厚生労働省に計15件報告されていたことが21日わかった。9件については今回、初めて明らかにした。同省はこれまで死亡例の4件だけを詳しく調査してきたが、今後、残る11件も服用との関連を詳しく調べる。

表タミフル服用後の10代の飛び降りや転落の事例(厚労省への報告分)

 同省は2月28日、愛知県蒲郡市、仙台市で転落死が相次いだことを受け、インフルエンザを発症した未成年者から、少なくとも2日間、目を離さないことなどの注意喚起をしている。同省は飛び降り・転落事故について、死亡例と、使用制限のきっかけになった2件の計6件しか公表していなかったが、「注意喚起前の事故だったため」と説明している。死亡例以外の発生場所も発表していない。15件の内訳は14件が男性、1件が女性だった。

 タミフル服用後の異常行動では04年2月、17歳の男性が道路に飛び出し、トラックにひかれ亡くなった事故もある。

 一方、厚労省は、服用と異常行動の因果関係については否定的だ。同省の研究班(主任研究者、横田俊平・横浜市立大教授)は昨冬、患者約2800人を対象に調査を実施。患者の9割が服用していたが、異常行動の発生頻度は、飲んでいなかった患者が10.6%、服用者が11.9%で、統計学的な差はなかったことを根拠にしている。ただ、患者の8割が10歳未満だったこともあり、研究班はさらに1万人規模の調査を進めている。

 タミフルは01年2月から日本で販売され、中外製薬(本社・東京)が、スイスの製薬会社ロシュから輸入している。

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