現在位置:asahi.com>ニュース特集>能登地震> 記事 能登半島で震度6強 1人死亡、191人けが2007年03月26日01時08分 25日午前9時42分ごろ、能登半島を中心に広い範囲で強い地震があり、石川県の輪島市などで震度6強を観測した。その後も最大で震度5弱の余震が100回以上、断続的に続いている。同市の女性が自宅の庭で倒れてきた石灯籠(いしどうろう)の下敷きになって死亡。石川、富山、新潟の3県で重軽傷計191人、岐阜を含めた4県で建物被害488戸が確認された。住民約2500人が小学校や集会場に一時避難、各地で停電や断水も相次いだ。気象庁は「今後1週間程度は場所によって震度5強程度の余震が発生する恐れがある」と警戒を呼び掛けている。
気象庁によると、震源は、輪島市中心部の南西約30キロの沿岸部で深さは約11キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.9だった。日本列島などが乗る大陸側の岩板(プレート)内部で発生したとみられる。 震度6規模の地震が石川県内で観測されたのは初めて。 同庁は、石川県沿岸に津波注意報を発令し、金沢市や珠洲(すず)市では高さ20センチの津波を観測した。同報は午前11時30分に解除された。 午後6時11分ごろ、輪島市で震度5弱の余震が起きるなど、午後10時までに体に感じる余震は142回に達した。同庁は「揺れの強かった地域では、雪や雨による土砂崩れや雪崩に注意が必要」としている。 最初の地震で、震度5以上が観測された主な場所は以下の通り。震度6強=石川県輪島市、七尾市、穴水町▽震度6弱=石川県志賀町、能登町▽震度5強=石川県珠洲市▽震度5弱=富山県氷見市、新潟県刈羽(かりわ)村 石川県警などの25日午後11時現在のまとめによると、死者やけが人の内訳は、石川県で死者1人、重傷19人、軽傷156人▽富山県で重傷1人、軽傷11人▽新潟県で重傷1人、軽傷3人。 石川県輪島市鳳至(ふげし)町上町では、宮腰喜代美さん(52)が自宅の庭で石灯籠の下敷きになり、胸などを強く打って死亡した。同市立輪島病院によると、午後8時45分現在で、72人がけがをし、このうち10人がやけどや骨折などで入院した。午後6時11分ごろ発生の余震でけがをした人も数人いたという。同県志賀町内では、地震に驚いて自宅2階から飛び降りた女性(51)が足を骨折するなど男女計11人が重軽傷を負った。 同県警などによると、建物被害は、石川県で全壊50戸、半壊251戸、一部損壊171戸、空き家損壊8戸▽新潟県で一部損壊3戸、空き家損壊3戸▽岐阜県で一部損壊2戸。午後6時11分ごろの余震でも、輪島市内で半壊状態だった家屋2棟が全壊した。 また、輪島市などで一時、約2200人が学校や集会場などに避難した。輪島市の門前町深見、同六郎木(ろくろぎ)、同大釜の3地区では、集落へ向かう道路が陥没するなどで寸断され、50世帯117人が一時孤立した。 石川県の能登有料道路など県内76カ所で道路が損壊。同道路の別所岳サービスエリア(SA、七尾市)付近では土砂崩れのため、バス4台を含む車23台の137人が一時取り残されたが、警察官らが近くの林道などから救助した。 上越新幹線は越後湯沢―新潟間で運転を見合わせた。石川県の能登空港は滑走路の点検のため閉鎖した。 北陸電力によると、石川県で約11万戸、富山県で約5万戸が一時停電。午後8時現在で、石川県内の約1万3000戸で断水した。 揺れの大きさのわりに被害が比較的小さかったことについて、内閣府の防災担当政策統括官や専門家は、人口密集地でなかったことや、雪対策で建物が頑丈にできていたことなどをあげている。 防衛省は、谷本正憲石川県知事の要請に基づき、陸上自衛隊第14普通科連隊(金沢)などの隊員約280人を出動させた。 警察庁は、災害警備本部を設置し、福井や新潟など4県警から広域緊急援助隊約220人を石川県に派遣した。 政府は、官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。溝手顕正(みぞて・けんせい)防災担当相を団長とする調査団は輪島市の被災住宅や避難所を視察した。 PR情報 |