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乱射事件が在米コリアン社会に衝撃 一時帰省する学生も

2007年04月18日15時27分

 米バージニア工科大学で起きた韓国出身の学生による乱射事件は、130万人の在米コリアン社会に衝撃を与え、米国内で韓国系住民への風当たりが強まることへの警戒が広がっている。

 容疑者の実家はワシントンにも近く、韓国系住民の多いバージニア州フェアファクス郡にある。米国勢調査によると、同郡のアジア系居住者は90年の8.5%から04年には15.8%に倍増した。

 コリアタウンの花店で働く韓国系米国人のクリスティーナ・キムさん(19)は「子どもたちが学校でいじめられるのでは」と心配する。トラブルを恐れ、バージニア工科大から同郡に一時帰省する韓国系学生も複数いるという。

 国内最大の韓国系コミュニティーがあるロサンゼルスのコリアタウンでは17日夕、犠牲者に祈りをささげる集会が開かれた。教会関係者や市民ら100人近くが参加し、韓国系メディアも30人近く取材に集まった。

 集会に参加していた南カリフォルニア韓国系教会協議会のパク・ジョンデ代表は「(容疑者が)韓国出身だと聞いて本当に驚いた。学校のなかでストレスがあったのか。とても悲しく、重い気持ちだ」と語った。

 ロサンゼルスに基盤を置く人権擁護組織「全米韓人奉仕教育団体協議会」は犠牲者や関係者らに対し、支援策の検討を始めた。協議会のイ・インスク事務局長は「事件が特定のコミュニティーに対する怒りをかき立てるのではなく、根底にある銃社会の問題の解決に働いてほしい」と語った。

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