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追悼の鐘33回 銃撃から1週間、米大で講義再開

2007年04月24日19時13分

 23日に発生から1週間がたった米バージニア工科大の銃乱射事件で、銃を購入できないはずのチョ・スンヒ容疑者(23)が2丁を購入していたことについて、銃販売のチェック機能の欠陥が注目されている。米メディアによると、捜査当局は銃撃が32人を射殺して自殺したとされるチョ容疑者の単独犯との見方を固め、動機の解明を進めている。

写真米バージニア工科大のキャンパスで23日、殺害された学生らを悼んで、白い風船を空に放とうとする学生や教授ら=AP

 AP通信によると、バージニア州ブラックスバーグにある大学では23日、講義が再開された。また無差別銃撃のあった午前9時45分に合わせ、現場の教室棟ノリス・ホール近くの広場で追悼の鐘が33回、鳴った。併せて33の白い風船が空に放たれた。何千人もの学生、教職員が広場に集まった。

 大学の記者会見によると、講義の出席率は75%、学生寮には85〜90%の学生が戻った。大学は今後、現場となったノリス・ホールを講義に使わない方針だという。

 事件後、銃器を購入する人物の身元照会のための全国犯歴照会システム(NICS)に注目が集まった。チョ容疑者は05年、精神医療施設への入院が必要だとして州裁判所から一時拘束命令を受け、本来、銃を購入できない立場だった。しかし、2月と3月にそれぞれ拳銃を購入していた。

 NICSは、重罪で有罪判決を受けた人物などを各州が登録する、いわばブラックリストで、銃購入の際には銃砲店が客の情報を照会する仕組みになっている。しかし、精神疾患やこれに関する裁判所の拘束命令の情報については、プライバシーや予算不足から登録が徹底していない。

 事件を受け、銃規制に積極的なマッカーシー下院議員(民主)、シューマー上院議員(同)らを中心に、制度の順守と引き換えに、関係する州当局への予算を増やす法案を導入する動きが連邦議会に出ている。銃規制に反対する全米ライフル協会(NRA)も、黙認の構えだと伝えられる。

 チョ容疑者は事件の日、無差別銃撃を起こす2時間半前の午前7時過ぎに自分の寮とは違う学生寮に侵入し、4階で女子学生を銃撃、騒ぎを聞いて駆けつけた男子学生も撃ったとされる。米メディアによると、警察はチョ容疑者にこの女子学生を狙う動機があったのではないかとみて、容疑者がメールを送りつけたり、電話で連絡をとろうとしたりしていなかったかを調べている。

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