現在位置:asahi.com>ニュース特集>長崎市長銃撃> 記事

長崎市とトラブル、市長に恨みか 容疑者

2007年04月18日02時50分

 伊藤一長・長崎市長を銃撃した疑いで逮捕された城尾哲弥容疑者(59)は、友人の会社への融資や、自家用車の事故の処理を巡って長崎市とトラブルを抱え、伊藤市長を恨んでいたようだ。テレビ朝日に送った文書でも、長崎県の公共事業の受注状況への不満や、温泉施設の解体工事の受注をめぐるトラブルについてつづっていた。

 城尾容疑者は02年8月下旬、長崎市内のホテルで朝日新聞記者2人の取材に対し、伊藤市長への恨みを口にした。

 友人の建設会社が企業連鎖倒産防止のための同市のあっせんを受けたのに、期待した保証が受けられない上に銀行の融資が止まって経営危機に陥ったと話した。「夫婦で自殺しかねない状況に追い込まれている」と怒りをあらわにし、「市長でいられなくしてやる」と伊藤市長を恨む発言を繰り返した。小柄でやや前かがみに座り、目元は黒っぽく落ちくぼみ、上目遣いの厳しい目つきだった。

 20年以上の付き合いがあるという元暴力団幹部は「自分のシノギ(稼ぎ)に執着する男で、金に特にうるさいタイプだ」と話した。「テレビで事件を知り、やりそうなことだと思った」

 03年2月には、長崎市内の市道工事現場で、自家用車が道路の陥没部に落ちて傷ついた事故の処理を巡り、長崎市役所や損害保険会社とトラブルになっていた。長崎市役所に関係文書の開示を求め、05年3月、市は部分公開を決定した。

 犯行前、テレビ朝日に送りつけた伊藤市長に対する恨みを書いた封書は3通。17日午前、ニュース番組「報道ステーション」のスタッフルームに届き、番組スタッフが夕方に開封したという。

 封書には、4枚の手紙のほか、トラブルになった公共事業についての資料とカセットテープ数本。手紙では「伊藤一長長崎市長を許せないのは、市民の為県民の為不正を許すことができないからです」と表明。4年前に市道工事現場付近で自分の車が陥没事故を起こした際、施工業者から市への報告に捏造(ねつぞう)があったとして、不満をつづっていた。

PR情報

このページのトップに戻る