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遊具事故死、30年で26人 分析・周知進まず

2007年05月09日07時57分

 ジェットコースターや観覧車など、テーマパークや遊園地にある遊具で、77〜06年の約30年間に少なくとも132件の事故が起き、死者26人、負傷者255人が出ていることが、国土交通省の外郭団体の調査でわかった。ただ、同省や関連団体の事故情報の収集、分析の取り組みは遅れ、実際の数はもっと多いという。

 国交省は、大阪府吹田市のエキスポランドの死傷事故など重大な事故が後を絶たない背景には、こうしたトラブル情報が関係者の間で共有されていないこともあるとみて、今年度から対策を強化する。

 事故状況を調査したのは、同省所管の財団法人「日本建築設備・昇降機センター」。77年9月から調べている。

 昨年12月までの集計によると、毎年平均5件の事故が発生し、10人が死傷している。最近10年間に限れば、年平均8件の事故で死傷者12人と増加傾向だ。

 センターの事故一覧には、132件それぞれの発生状況や原因、被害が記されている。ジェットコースター型は計45件で、他機種より格段に多く、乗客1人が亡くなる事故も85年に発生していた。

 調査の情報源はメディアによる報道が中心。国交省は都道府県を通じて通報を求めているが、施設や自治体が公にしなければ集計できないため、「調査は限定的」という。

 事故原因の傾向について、センターは「維持保全に起因するものと運行管理に起因するものとが考えられる」とする。ただ、実地調査に基づく詳細な研究は、センターも国交省も「あまりしていない」という。

 集めた事故情報は、遊具の運転者向け講習会のテキストに掲載し、意識の向上に役立てているという。だが、各施設の現場スタッフの受講は義務でなく、周知は徹底されていない。

 センターのホームページに事故情報の記載はなく、国交省も審議会用の資料に最近の事故一覧を記しているだけだった。

 事故情報をめぐる現状に、国交省は「取り組みが十分とは言えない」とする。関係者の情報共有と利用者保護に向けて、遊具やエレベーターのトラブル情報を記入、閲覧できるホームページを今年度中に整えることにしている。

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