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「立てこもり容疑者、心中におわせた」FMのDJ会見

2007年05月23日00時33分

 愛知県長久手町の立てこもり発砲事件で、殺人未遂容疑で逮捕された大林久人容疑者(50)に立てこもりの最中にFMラジオ局「ZIP―FM」(名古屋市中区)が電話をかけた際、大林容疑者が「脅して復縁を迫ろうと、拳銃を持っていった」などと話をしていたことがわかった。人質にしていた元妻(50)との無理心中をにおわせたといい、電話をかけたDJは、刺激を与えないように話題を変えようと工夫したという。

写真大林容疑者とのやりとりを話すジェイムス・ヘイブンスさん(左)=22日午後8時、名古屋市中区のZIP―FMで

 大林容疑者と話をしたDJのジェイムス・ヘイブンスさん(36)が22日、同局で記者会見し、明らかにした。

 ヘイブンスさんによると、大林容疑者は元妻との復縁話について「昨年秋ごろと今年初めごろに、名古屋・栄の喫茶店などで話し合ったが、うまくいかなかった。今回は、脅して復縁させるために銃を持参した」などと説明したという。

 さらに、「ここまできた以上、自分は覚悟を決めている」と言うなど、会話の端々から大林容疑者が元妻と無理心中を図ろうとしているのではないかとヘイブンスさんは危惧(きぐ)したという。

 一方で、大林容疑者は銃撃した長男や次女について「大事。愛している」と強調。元妻については「15歳から35年間一緒にいて、空気のような存在だ」と述べ、「家族を失ってしまえば自分には何もない」と話した。元妻への暴力や自分の浮気なども悔やむ様子で、「自分は父親失格だ」とも話していたという。

 ただ、殺された愛知県警機動隊の林一歩警部(23)や、銃撃された愛知署の木本明史巡査部長(54)については、一切触れなかったという。

 30分ほど会話を続けていると、電話越しに家の奥の方からドアがガタガタと開く音がして、犬の鳴き声が聞こえた。それまで冷静な口ぶりだった大林容疑者が「ちょっと待ってください」と慌てた様子で電話を切った。ヘイブンスさんがテレビをつけると元妻が自力で脱出している様子が中継されていた。

 大林容疑者の印象について、ヘイブンスさんは「自分への会話を通じて、近くにいた元妻への説得をしているようにも聞こえた。復縁に望みを持っていた様子で、自分の置かれている状況を把握できていないのではなかったか」と話した。

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